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これも前のブログと重複しますが、トロールのシールについてあらためて思い出を書きます。

トロールというのはご存知でしょうか?

トロールは北欧に伝わる神話の中に出てくる森の妖精です。今から10数年前、日本でトロールの人形がブームになったのですが、覚えているでしょうか?

当時、サンディライオンのシールの中にもトロールのシールがありました。しかし、ほとんど見向きもされずにお店の売場に並ぶことさえありませんでした。

で、ある日、原宿の竹下通りを歩いていた私は、とある小さな雑貨店の店先にトロールの人形が並んでいるのが目に止まったのです。

「シールと同じあの人形だ」と思った私は、早速、その店にシールを売り込みました。それから数日後、店長から「是非やりたい」と電話がかかってきたのです。

店長は、売れ足がどんどんはやくなっているので「そのうち爆発するよ」と言ってました。案の定、それからひと月も経たないうちにブームが到来したのでした。

人形の輸入元の担当者の話では、最初、大手の雑貨店などに紹介したそうですが、けんもほろろに断われたということでした。

その後、トロールのブームはすさまじいの一語に尽きました。原宿の店には最初トロールのシールだけ7柄しか納品してなかったのですが、なんと7柄で月に5000枚近く売れたのです(!)。

しかし、ブームには始まりがあれば当然終わりがあるものです。ほどなくブームが去り、店頭のトロールの人形もホコリを被るようになると、いつの間にかサンディライオンのラインナップからもトロールのシールは姿を消したのでした。
2005.08.31 Wed l 仕事 l top ▲
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プロフィールの中でも書いていますが、私がこの業界に入ったのはポストカードの輸入の会社に勤めたことがきっかけでした。日本に初めて海外のポストカードを紹介した会社として業界では知る人ぞ知る有名な会社でした。

当時扱っていたポストカードがまだ手元に残っていますので、随時紹介していきたいと思っていますが、中でも私が好きなポストカードはこのナイーフという会社のカードです。

ヨーロッパのポストカードは、各都市を代表する会社があり、それぞれの都市の文化を反映しているのですが、ナイーフはパリのポストカードの会社です。

もちろん、写真はどれも有名な写真家の作品で、それ自体ひとつのアートでもあります。そして、それぞれパリの街角の雰囲気を漂わせているような写真ばかりで、それがすごくおしゃれなのです。

シールも同じですが、やはり、本場のものはどこか違うのです。それは、文化的な下地があるかどうかではないでしょうか? 端的にいえば、オリジナルなものとコピー(モノマネ)の違いだと思います。

日本で売れるポストカードには、当時、”三原則”があるといわれていました(といっても、それは、我々の間で自嘲気味に言っていただけですが‥‥)。その”三原則”というのは、かわいい・きれい・かっこいいです。

かわいいはキッズ、きれいは花、かっこいいはカップルです。そういった絵柄のポストカードであれば売れるのです。

それで、私達の役割は、膨大なサンプルやカタログの中からそういった”三原則”のポストカードをただ選ぶことだけでした。それは、すごくむなしさの伴う作業でした。

また、実際に見比べていただければわかりますが、海外のポストカードと国産のポストカードでは紙質が全然違います。

それで、私は静岡の富士市の製紙会社に行って、「どうしてヨーロッパのポストカードに使われているような紙がないのですか?」と尋ねたことがありました。

応対していただいた担当者の方によれば、日本にも同じような紙がないわけではないけれど、ただ、日本の場合は紙が高いので、ポストカードではコスト面で採算が合わないからではないか、というお話でした。

今では大手の雑貨専門店の売場でも輸入のポストカードはめっきり減り、”三原則”に徹した国産のカードの中でなんだか肩身の狭い思いをしている感じです。それは、やはり、さみしい光景です。
2005.08.29 Mon l 仕事 l top ▲
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私が渋谷に通いはじめてもうかれこれ20年近くになります。大体週に2~3日は渋谷に通っていますので、この間の変遷はずっと身近で見てきたつもりです。

ひと頃ほどではないものの、相変わらずテレビなどでは、センター街の入口あたりで若者にインタビューをして、最近の流行ものを取り上げたりしていますが、そんな”若者の街・渋谷”もこれから大きく変貌しようとしているのはご存知でしょうか?

渋谷が”若者”から脱皮したいというのは、地元の商店街にとっては永年の悲願のようなもので、もう10年もその前から繰り返し言われてきたことでした。余談ですが、原宿にしても事情は同じです。あの街の喧騒からは見えない街の本音というのがあるのです。

相変わらず人は多いけれど、しかし、たしかに、最近の渋谷は少し街のパワーがなくなっている気がします。

ヤマンバが派生してなんとかバンバの女の子達が出現したとか、正直言って、もうその手の話題にうんざりしているのは私だけでしょうか?

そんな中、池袋から渋谷に直通する地下鉄13号線が2年後の平成19年に開通しますが、この開通に伴い駅ビルの建替えも予定されており、それによって駅前の再開発もいっそう加速されるのではないかといわれています。

渋谷が”若者の街”から”大人の街”へと変貌しないと新宿や池袋との地域間競争に勝てないというのはそのとおりでしょう。もっとも、渋谷はもともとサラリーマンの街だったので、いわば先祖返りするといってもいいのかも知れません。

私達が若い頃、渋谷は文字通り若者文化の発信地で、地方から出て来た人間にはあこがれの街でした。私がこの業界に入り渋谷に通いはじめた頃もまだそういった雰囲気が残っていました。

しかし、やがて渋谷にやって来る”若者”の質が違ってきたように思います。

シールを売る人間がこんなことを言うと反発を受けるかもしれませんが、業界の事情通と称する人達が「女子高生が流行を作る」なんて言い出した頃から、私も渋谷の街に違和感を覚えるようになりました。

前のブログでも書きましたが、シールのいちばんのお客様はOLの皆さんです。それから30代のお母さん達なのです。意外に思われるかもしれませんが、実際にOLの皆さんが勤め帰りに立ち寄るようなお店の方がよく売れています。

それまでシールというのは文具店でしか売ってませんでしたが、10数年前、私達がポストカードをヒントにして雑貨屋さんに卸しはじめた頃からシールブームが到来したのはそんな背景があったからだと思います。

その意味で、もう一度OLの皆さんが戻って来るようになれば、渋谷もまた違った魅力のある街になるのではないかと、私自身はひそかに期待しているのですが‥‥。

2005.08.27 Sat l 東京 l top ▲
19日に突然自分のブログにアクセスできなくなりました。それ以来、今日までアクセスできない状態がつづいています。

ブログを提供している会社のサイトにもアクセスしてみましたが、やはり、ダメでした。もちろん、何度もメールを送りましたが、なしのつぶてでした。

そして、昨日、再度、会社のサイトにアクセスしてみたら、「復旧までしばらく時間がかかる見込みです」というお詫びの文章が掲示されていました。

いわゆる独立系のブログで、テンプレートもまったく用意されてなくて色違いが2種類あるだけの実にシンプルなものでしたが、その分軽いし使い勝手もよかったので私は気に入っていました。すごく残念です。

私が使いはじめたのは今年の3月からでしたが、2月だかにサーバーのトラブルがあったらしくお詫びの文章が出ていました。それを読んだとき、一抹の不安を覚えたのですが、僅か数ヶ月で現実のものになったのです。

半年の間に二度もトラブルがあったのでは、残念ながら致命的といわねばならないしょう。

それにしても、心配なのは、復旧したとしても今までの記事が残っているかどうかということです。まあ、書きなぐりのような記事ばかりでたいしたものはありませんが、それでもあのまま消えてしまうのはさみしい気がします。

そんなわけで、ちょっと気の晴れない再出発ですが、あらためてよろしくお願いします。
2005.08.26 Fri l 仕事 l top ▲