Google は、2月27日に、ウェブマスター(サイトのオーナー)に向けて、下記のような”重要なアナウンス”をおこないました。

Google では、4 月 21 日より、ウェブサイトうがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Google の検索結果に大きな変化をもたらします。この変更によって、検索ユーザーは、クエリへの関連性が高く使用端末にも適した高品質な検索結果を見つけやすくなります。

Google  ウェブマスター向け公式ブログ
検索結果をもっとモバイル フレンドリーに


つまり、スマホなどモバイルで検索した場合、モバイルで見やすいサイトであるかどうかを判断して、その結果を検索順位に反映させるというものです。PCやタブレットの検索は今までどおりですが、スマホの検索は、従来のアップデートの比ではないくらい大幅な順位変動が発生するとGoogle も認めています。

自サイトに於けるアクセスの割合は、スマホが55%、PCが40%、タブレットが5%です。今やスマホを意識したサイト作り、つまり、Google の言う「モバイルフレンドリー」は避けてとおれない現実なのです。「モバイルフレンドリー」と見なされずに、ペナルティを与えられてスマホの検索で順位が落とされることは、検索順位が生命線の独立系の弱小通販サイトにとっては、死活問題と言っても過言ではないでしょう。

「モバイルフレンドリー」の基準はいくつかあるのですが、Googleが推奨するのは、スマホでアクセスしたらサイトのサイズがスマホの画面サイズに合致するように設定する「レスポンシブWEBデザイン」です。

最近のあたらしいソフトで作成したサイトであれば、「モバイルフレンドリー」に適用させるのは簡単なのですが、自サイトのように10年以上も前の古いソフトで作成したPC用のサイトを「レスポンシブWEBデザイン」に変えるのは至難の業です。だからと言って、あらたにサイトを作り変えるには、時間も手間もかかりすぎるし、SEO上のリスクも大きすぎる。それで、数日間、連日徹夜して悪戦苦闘した結果、なんとか「モバイルフレンドリー」に変えることができました。

もちろん、「モバイルフレンドリー」と言っても、あくまでGoogle の基準に合致しただけで、スマホから見てホントに見やすいサイトであるかどうかは別です。将来的には、今のような付け焼刃ではなく、十全にスマホに対応した「レスポンシブWEBデザイン」のサイトを作るべきでしょう。ただ、それでも「モバイルフレンドリー」以前と以後とでは、アクセスの内容に変化が表れてきました。

ネットの環境もここ数年で大きく変わりしました。なによりスマホの普及が進んだことが大きく、それは、デバイスの問題だけにとどまらず、ネットの閲覧の仕方をも変えたのでした。通販サイトの目線で言えば、いわゆるウィンドーショッピングのようなランダムな閲覧の仕方はなくなり、目当ての商品やショップに直行するようになってきたのです。「ネットサーフィン」なることばも、スマホに関しては死語になりつつあるように思います。それだけに、ショッピングモールに頼らない(頼れない)独立系の弱小サイトにとって、SNSなどの口コミとともに検索順位がますます重要になっているのです。

話が飛躍しますが、私は、昨今の若者たちの権威や権力に弱い事大主義的な傾向と、それに伴う差別や非寛容さの特徴も、このような直行直帰する行動様式のスマホ(モバイル)の普及とどこか関連があるような気がしてならないのです。ネットはもともと夜郎自大なものですが、スマホによってますます異論を排し他者(=比較検証)が不在の世界にタコツボ化・夜郎自大化しているのではないか。その意味では、若干ニュアンスが異なるものの、信州大学や東京大学の学長の発言もわからないでもないのです。そして、あらためて、社会を一元的に管理する(管理しようとする)”ネットの神の采配”を考えないわけにはいかないのでした。

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2015.04.13 Mon l ネット・メディア l top ▲