大阪府高槻市で、中学1年の女の子と男の子が殺害され死体が遺棄された事件は、さまざまな報道が飛び交っており、事件の真相がまだあきらかになっているとは言い難い状況ですが、しかし、そんな断片的な報道においても、私は、あの神戸連続児童殺傷事件(神戸事件)を想起せざるをえませんでした。

なかでも注目されるのは、男の子の殺害と遺体遺棄までに”空白の1週間”が存在するのではないかと言われている点です。二人が殺害されたのは13日の午後ですが、女の子の遺体はその日のうちに高槻市の駐車場に遺棄されたのに対し、男の子の遺体が柏原市の竹林で発見されたのが21日の夜です。しかも、前日に竹林の地主が現場を訪れた際、遺体はなかったと言うのです。もし、地主の証言がホントなら、竹林に遺棄するまでに1週間経っていることになります。

今日のテレビ朝日の「報道ステーション」でも、その”空白の1週間”が指摘され、「犯人はどこに遺体を隠していたのでしょうか?」と疑問が投じられていました。

容疑者の45歳の男は、昨年の10月に刑務所を出所し、出所後は福島で除染作業に従事していたそうです。2002年に、やはり寝屋川市駅の周辺で、中学生や高校生の男の子を車に連れ込み、粘着テープで縛って監禁する事件をたてつづけに起こして服役したのですが、出所してわずか1年足らずで再び同じ事件を起こしているのです。

今日の「報道ステーション」では、容疑者と「獄中結婚」したという「知人女性」(別のテレビでは「20年来の知人」となっていました)が出て、容疑者の人物像について証言していました。「知人女性」は、「殺された男の子ってかわいいでしょ。彼は若い男の子しか興味がないのよ」と言ってました。また、女の子は邪魔で殺したんだと思う、とも言っていました。

容疑者の”性癖”について、多くのメディアは直接触れるのを避けているように思いますが、それは神戸事件のときも同じでした。「猟奇的な事件」と言うだけで、事件の真相に触れることはなく、元「少年A」の手記が出るまでほとんどあきらかにされなかったのです。

性的興奮を覚えると言っても、それは千差万別です。世の中には想像できないようなとんでもないことで性的興奮を覚える人間もいるのです。単なる”少年愛”にとどまらず、さらにそこに倒錯した要素が加わるケースだってあるでしょう。

容疑者が最初の事件を起こしたのが2002年で、神戸事件から5年後のことです。もちろん実際に触発されたのかどうか知る由もありませんが、ただ、二つの事件に類似性を覚えるのは私だけではないはずです。

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2015.08.23 Sun l 社会・時事 l top ▲