FC2ブログ


このブログは、ご覧のとおりFC2のサービスを利用しています。2014年のニールセンの調査によれば、PCからの利用者数では、FC2は月間平均22445千人で、Yahoo!・Google につづいて3番目です。ただ、最近はスマホからの利用者が増加して(逆にPCは10~20%減少)、ネットサービスの主戦場がスマホに移りつつありますが、スマホになるとFC2は10位に下落するのです。

ニールセン
ニールセン2014年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表

そういった焦りもあったのか、FC2の実質運営会社の社長や創業者の弟など関係者が、動画投稿サイトのFC2動画において、投稿されたわいせつ動画を投稿者と「共謀」してサーバーに保存し配信したとして、わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで、3度逮捕される事態になっています。そして、今度はアメリカ在住の創業者にも逮捕状が出され、指名手配されたというニュースがありました。報道によれば、FC2は単に配信の”場”を提供しただけでなく、「投稿の配信で得た利益を投稿者と折半する契約を交わす」など、積極的に関与していたのだとか。

22445千人のかなりの部分は動画などの利用者で、そういったエロ目的の利用者から得た利益によって、FC2が提供するさまざまな無料サービスが成り立っており、私たちがそれをありがたく利用しているわけです。タダでサービスを利用しながら、FC2の”違法行為”をけしからんと言うのもどうかなと思いますが、ブログを利用する身としては、ブログサービスの行く末に一抹の不安を抱かざるをえないのは事実です。

仮にFC2の経営が行き詰ったとしても、これほど多くの利用者がいるサービスがおいそれと消えることはないと思いますが(ライブドアブログのように、ほかの会社が受け継ぐ可能性が高いとは思いますが)、ただ、ネットの場合、ある日突然、サービスが停止ということもなくはないのです。実際に、私もFC2の前に、同じような災難に遭った経験があります。

このブログは曲がりなりにも10年つづけていますので、10年間の記事がすべて消えるというのはやはり忍びがたいものがあります。それで、万一のことも考え、ネットで情報を収集していたら、ライブドア公式ブログのなかに、「FC2ブログからライブドアブログへのお引っ越しの方法」というのを見つけました。その日付から見ても、摘発を受けてのFC2ユーザーの動揺を狙ったものとしか思えません。抜け目がないのです。

試しに手順に従ってやってやってみたら、拍子抜けするくらい簡単に移転ができました。

ライブドアのブログ
http://sealmania.blog.jp/
※削除しました。リンクが切れています。

移転にかかった時間は、10分程度でした。ただ、自分でカスタマイズしている部分がありますので、その部分を手作業で修正しなければならず、完全に移転するにはもう少し時間がかかります。

と言っても、実際にライブドアに移転するかどうか、まだ決めかねています。私は、ブログに広告が表示されるのが嫌なので、FC2は広告が表示されない有料サービスを利用しているのですが、ライブドアの場合、有料サービスがないのです。前はあったみたいですが、現在は有料サービスが廃止され、パソコン版に限っては無料でも広告が表示されなくなったそうです。それはそれで画期的なサービスだと思いますが、しかし、その代わりスマホ版の広告が拒否できなくなったのです。

ブログの利用者がPCからスマホに移っていることを睨んで、PCの広告は非表示にするけど、これから主戦場になるスマホの広告は非表示にすることができないようにするというライブドアのやり方は、さすがに親会社がLINEだけあって、なかなか巧妙だなと思います。とは言え、広告が拒否できないシステムには、やはり違和感を抱かざるをえません。

私自身は、FC2のブログは使い勝手がよくてすごく気に入っています。ただ今後のことが不安なだけで、できればこのまま使いたいというのが本音です。

それにしても、今回のFC2の摘発をとおして、ネットの秩序化・リアル社会化をあらためて痛感されられた気がします。利用者数がYahoo!・Googleにつぐ第3位の会社でさえ収益源を”違法行為”に頼らざるをえないほど、ネットのビジネスモデルはきわめて脆弱で限られているのです。Google にしても、世界中の優秀な頭脳が集まっているとか言われ、今でこそさまざまなベンチャービジネスに触手を伸ばしていますが、現実は不透明な検索やユーチューブに見られるように、グレーなことをやって大きくなったのです。しかも、収益の大半は、未だに広告なのです。

そう考えれば、利用者数第3位とは言え、弱小会社であるがゆえに当局に狙い撃ちされた感のあるFC2には同情を禁じ得ません。なんとか踏ん張ってもらいたいけど、結局はいいように叩かれてボロボロになったところで、リアル社会のヒモ付きのどこか大手の会社に、ユーザーともどもタダ同然で買い取られるのかもしれません。もしかしたら既にそういう筋書きのなかで、FC2の運命が弄ばれているのかもしれないのです。
2015.08.27 Thu l ネット・メディア l top ▲