先日、津田大介氏のツイッターにつぎのような投稿がありました。

津田大介ツイッター2015年12月29日
引用元:https://twitter.com/tsuda/status/682005205639016456

これは、Facebookに投稿されたヘイト(人種差別)な書き込みを削除せず放置したことが、人種差別や民族憎悪を扇動した罪に当たるとして、ドイツのハンブルグの捜査当局がFacebookのマネージャー三名を扇動容疑で捜査しているというニュースを受けて投稿されたものです。

一方、その動きを受け、Facebook・Google ・Twitterの三社がヘイトな書き込みを24時間以内に削除することに合意したというニュースもありました。

もちろん、これはドイツの話です。日本ではヘイトな書き込みはし放題です。もっとも日本は、国連人種差別撤廃委員会が指摘したように、「朝鮮人を海に沈めろ」というようなヘイトなデモが許可され、しかもそれを合法的なデモとして警察が警護しているような国なので、ヘイトな書き込み云々以前の問題があると言えるでしょう。

今回の従軍慰安婦問題に関する日韓合意についても、Yahoo!トピックスには、合意以降、「慰安婦少女像 撤去に猛反発」「日韓合意 元慰安婦ら猛反発」「10億円拠出 少女像移転が前提」「韓国 記憶遺産不参加を否定」「慰安婦少女像移転 66%が反対」「元慰安婦ら 日本相手に訴訟」「慰安婦合意 韓国では破棄論も」など、「合意しないほうがよかった」とでも言いたげな記事がつぎつぎにアップされていました。すると、ヤフコメ(コメント欄)には、「やっぱり」「これだから韓国は信じられない」というようなお約束のコメントが殺到するのでした。

Yahoo!トピックスがどうしてそんな「合意しないほうがよかった」みたいな記事を優先的に掲載するのかと言えば、そのほうがアクセスが稼げるからです。そんなヘイトな感情を煽る記事のほうがFacebookやTwitterなどSNSに転載される可能性が高く(所謂バズって)、アクセスが何倍にもなって返ってくるからです。ニュースをマネタイズするには、とにかくアクセスを稼ぐ必要があるのです。

私は、今回の日韓合意の先に、日韓安保協定、6カ国協議再開(米朝国交正常化)、日韓からの米軍の撤退、日韓朝中米露6カ国による集団安保体制というアメリカのアジア外交戦略を見る田中宇氏の「国際ニュース解説」を興味をもって読みましたが、もちろん、Yahoo!ニュースにはそんな視点は皆無です。Yahoo!ニュースだけを見ていると、田中氏の「解説」なんて荒唐無稽に思えるに違いありません。

田中宇 国際ニュース解説
日韓和解なぜ今?


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2016.01.06 Wed l ネット・メディア l top ▲