やっぱり、週刊文春が鳥越俊太郎候補に対するスキャンダルを掲載しました。文春につづいて新潮や東スポなども、負けじと鳥越候補に対して後追い記事を書いています。そして、待ってましたとばかりに、ネガキャンに走る産経新聞の記事がYahoo!トピックスに踊っています。見事な連携プレイと言えるでしょう。おそらくこの記事が、鳥越候補にとって”致命傷”となるのは間違いないでしょう。

業界関係者によれば、メディアの情勢調査では「まだ投票先を決めてない人が4割おり、情勢は変わる可能性がある」というような文言が最後に必ず入っていますが、しかし、その「4割」の人は、実際は投票に行かない人なのだそうです。つまり、余程のハプニングでもない限り、「情勢が変る可能性」はないのです。

私は、”舛添叩き”のときに、東京都知事は選挙などしても意味がない、週刊文春に選んでもらえばいいと書きましたが、まったくそのとおりになりました。

鳥越候補の「淫行疑惑」は14年前の話だそうですが、週刊文春や週刊新潮は、石原慎太郎氏が立候補したときに、石原氏の「愛人」や「隠し子」を記事にすることはありませんでした。それを記事にすることは絶対的なタブーだったのです。

記事自体は、下記の斎藤貴男氏のコメントにあるように、周辺の伝聞話を集めただけのマユツバなもので、鳥越候補のイメージダウンを狙った文春お得意の”ためにする”記事と言えますが、でも、日ごろリベラルな発言をしている作家やライターなどが文春を表立って批判することはないのです。高橋源一郎だって、大江健三郎だって、文春や新潮を批判することはないのです。みんな、見て見ぬふりです。それもいつもの光景です。

昔の学生たちは、文春や新潮は内調(内閣情報調査室)の広報誌だと言ってました。文春や新潮の記事が公安情報に基づいたものが多いというのも、半ば常識でした。ところが、今やそんな文春や新潮の記事は、昔とは比べ物にならないくらい大きな影響力をもつようになっているのです。

今回の選挙でも、内調の意向を組んで文春が鳥越候補のスキャンダルを書く準備をしているという記事が、選挙前から一部のメディアに出ていました。予想できないことではなかったのです。

文藝春秋の松井清人社長とジャーナリスト時代からの知り合いで、日ごろから親しい関係であることを公言している民進党の有田芳生参院議員は、今回の記事に対して、「スキャンダル報道があると、決まって『官邸筋のリーク』などと言われます。こんどの報道の背景で多方面に密かに語っていたのは官邸筋ではなく、鳥越さんを良からぬとする者たちだった」とツイッターに書いていましたが、なんだか話のすり替えのようにしか聞こえません。これでは獅子身中の虫と言われても仕方ないでしょう。

それに比べれば、「赤旗」に掲載されていた元文春記者の斎藤貴男氏のコメントのほうが“真っ当“と言えます。

 鳥越俊太郎氏の「疑惑」を取り上げた「週刊文春」の記事は、「被害者A子」さん自身の証言はなく、仮名の夫と匿名の「有名私立大学関係者」のコメントばかりで構成されています。肝心の事実関係もすべて「という」で結ばれています。こういうふうに言っている人がいるというだけです。このタイミングで報じるにはあまりにも政治的すぎる、と断じざるを得ません。選挙のときに、「という」としか書けないようなスキャンダル記事を出すべきではない。
 実際に記事を読めばいいかげんな内容だとわかりますが、ほとんどの人は読まない。それを踏まえ、一番多くの人に見られる電車や新聞広告の柱にすえるという、計算しつくした非常に卑劣なやり方です。
 週刊誌はゲリラですから、新聞やテレビとは違います。面白ければ何でもあり、選挙への影響をあまり配慮する必要はないという論理はわかりますし、私も否定はしません。 
 しかし、だったらどうして、東京都の金を自分の財布のように使っていた石原慎太郎知事の時は沈黙を決め込んでいたのか。
 そのくせ、今回は、鬼の首でも取ったみたいに鳥越さんのイメージダウンをはかる卑劣さは、かって『文春』に身を置いた者としても許せません。
 保守的な編集姿勢も結構ですが、保守と権力のイヌとは違うはずです。

※下記より転載
「文春」報道の不可解 選挙妨害の意図的記事 非常に卑劣なやり方 斎藤貴男さんコメント「赤旗」7/22


でも、何度も言いますが、共産党だって昨日までは文春の記事に踊っていたのです。都合のいいときだけ踊って、都合が悪くなると「卑劣」と言うのは、(如何にも共産党らしい)ご都合主義と言えるでしょう。

文春砲に沈黙するリベラル左派の”文化人”。都合のいいときは踊って、都合の悪いときは批判する野党。まさに「勝てない左派」の典型と言えるでしょう。きつい言い方になりますが、無定見に文春の掌の上で踊る(踊っていた)アホがシッペ返しを食らい、足をすくわれるのは当然なのです。


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