イニシャルで書いてもバレバレですが、俳優のW・Tが、糖尿病の合併症で人工透析を受けているのはどうやらホントのようです。週刊誌によれば、マネージャーもそれを認めているそうです。

マネージャーは、「症状はそれほど重いものではありません」と答えていたそうですが、しかし、糖尿病で人工透析まで至ったというのは、どう考えても重くないとは言えないでしょう。

糖尿病の末路は悲惨なものです。さまざまな合併症を併発して、徐々に身体が蝕まれていく糖尿病の怖さは、その現実を知らない人にはなかなか理解できないでしょう。糖尿病予備軍やまだ初期の段階にある人たちのなかには、どうにかなるだろうとタカをくくっている人も多いのですが、でも、どうにもならないのです。よほど覚悟を決めて食生活を改善しなければ、悲惨な末路が待っているだけなのです。

旧知の病院で人工透析を担当する老ドクターは、私にこう言いました。

「これは医療ではないんだよ。医療とは言えないんだよ」
「どうしてですか?」
「だって君、医療というのは病気を治すことだろう。彼らは治らないんだよ。治すことができないんだよ。だから、医療とは言えないんだよ」

私は、ドクターの話にショックを受けたのですが、ただ、一概に暴論と片付けられない“真実”を含んでいることもたしかでしょう。

そのW・Tが、今日、テレビに出ていました。番組のタイトルが「W・Tと銀座大人カレー巡り」というものです。文字通り、食べ歩きの番組なのでした。看護師によれば、透析を受けている患者にカリウムは厳禁だそうです。カレーにも当然カリウムを多く含む食材が使われているはずです。まさに「命がけ」と言っていいでしょう。

芸能人でありつづけるためには、週三日透析を受けながらも、努めて明るくふるまい、危険な食べ物でもさも旨そうに食べなければならないのです(実際は、おしゃべりで胡麻化して、あまり口には入れていませんでしたが)。他人様に身をさらす仕事をしていると、当然、そうやって身体を張らなければならない場面も出てくるでしょう。家庭の事情もあるのかもしれませんが、奥さんのS・Iの稼ぎだけではダメなんだろうかと思いました。今後、心筋梗塞や脳梗塞のリスクだって高くなるはずです。いらぬおせっかいかもしれませんが、私は、W・Tに憐れみさえ覚えたのでした。
2016.09.04 Sun l 芸能 l top ▲