知り合いのレストランのオーナーと話をしていたら、彼が興味深いことを言ってました。

最近、ネットでみたといって来店するお客さんが多いので、ヤフーで検索したところ、意外に多くの書き込みがあるのでびっくりしたのだそうです。

しかし、それらの(自称グルメの)ブログなどを読むと、ほめるにつけけなすにつけ、ピントがずれたものが多く「がっかりした」のだとか。「インターネットの書き込みがこんなにレベルが低いとは思わなかった」といってました。

私はその話を聞いてさもありなんと思いました。

(前も書きましたが)ネットの情報は玉石混交といいますが、実際、その大半は”石”である、といっても過言ではないように思います。一知半解、わかってないのにわかったふりをする、そんな書き込みが多いのも事実です。

もとより、ネットでは編集者がいていちいちチェックするわけではありませんので、”ネットの話は書き捨て”みたいなところがあるのではないでしょうか。

既存のメディアも、特に時事問題などに関連して、「ネットで批判が多い」「ネットで支持がひろがっている」なんて言い方をすることがありますが、それに対して「おい、おい、大丈夫かよ~」と半畳を入れたくなります。

社会学者の宮台真司さんは、インターネットについて次のように言ってました。

インターネット文化は、一方で女の子の社交性をEメールを通じて急上昇させていますが、他方で男の子は「2ちゃんねる」的な掲示板に引きこもって脆弱なプライドを温存する結果、とても人前に出せない、それこそ掲示板の世界に永久に引きこもっておいてもらうしかないような勘違い野郎が急増しています(笑)。

既存メディアにはネットに対するコンプレックスがあるのかもしれませんが、そんな書き込みを「世論」と勘違いしているのではないでしょうか。もちろん、ことは掲示板に限らず、ブログにしても五十歩百歩でしょう。

ネットに大いなる可能性があることには異論はありませんが、ただ、玉石混交をひとまとめにして過大視する傾向には違和感を覚えてなりません。
2006.06.21 Wed l ネット・メディア l top ▲