何度も書かねばなりませんが、沢尻エリカ逮捕に関して、彼女にMDMAを渡したと言われていた元恋人は、結局、釈放され不起訴になりました。文字通り、泰山鳴動して鼠一匹になったのです。

メディアは、沢尻エリカやその恋人の逮捕によって、芸能界で芋ずる式の摘発がはじまるようなことを書いていましたので、なんだか肩透かしを食らったような感じです。僭越ですが、私のようなシロウトでもわかる話なのに、メディアはどうして、沢尻逮捕が拙速で杜撰であることがわからなかったのか。「新聞記者」「報道記者」が聞いて呆れます。

しかし、彼らはここに至っても、元恋人の釈放は「泳がせている」だけだというような記事を書いているのです。それこそ何とかに付ける薬はないとしか言いようがありません。

彼らは、沢尻エリカが保釈されたあとそのまま都内の某大学病院に直行したことについても、(前の記事で書いた)TBSの夕方のニュースのカマトト男性アナウンサーと同様、薬物治療のために入院したようなことを書いていました。しかし、沢尻エリカは尿検査は陰性で、薬物を使用した証拠(形跡)はどこにもないのです。

その後、沢尻エリカは大学病院から別の病院に転院したそうです。すると、彼らは、前言を翻して、沢尻エリカが入院した某大学病院は薬物の専門治療ができないので、元TOKIOの山口達也が「静養」した関東近郊の心療内科専門の病院に転院したと言っています。でも、山口達也は薬物とは関係がなく、彼が芸能界を引退したのは未成年者に対する「強制わいせつ容疑」です。心療内科に転院したのは、山口達也と同じように、事件によるストレスで身心に影響が出ているので、治療し「静養」するためでしょう(それと、メディアの取材から逃げるためでしょう)。

さらに、メディアは、言うに事欠いて、大学病院は入院費が高額になるので、入院費が安い病院に転院したなどと言い出す始末です。まさに妄想のオンパレードで、言っていることはネットのそれと変わらないのです。彼らはホントに記者なのか。一体、何を取材しているのかと言いたくなります。

伊藤詩織さんの事件は、同じ山口姓でも山口達也とは雲泥の差でした。彼女からの告訴状を受理した警視庁高輪署は、捜査した結果、「罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由がある」(刑事訴訟法)と判断して、元TBSワシントン支局長・山口敬之氏の逮捕状を東京地裁に請求、東京地裁も逮捕の必要性を認め逮捕状を発付したのでした。にもかかわらず、かつて菅官房長官の秘書官を務め、官邸ときわめて近しい(と言われている)山本格警視庁刑事部長(当時)の指示で、「安倍晋三の伝記作家」(英タイムズ紙)である山口氏の逮捕は執行寸前で見送られたのです(のちに書類送検され不起訴処分)。山本氏自身も、官邸の介入は否定していますが、自分が執行停止を指示したことは認めています。

警察なんて政治の意向でどうにでもなるのです。もとより警察も国家権力の一員です。沢尻逮捕に政治的な意向がはたらいてないとどうして言えるのか。そういうおめでたい主張こそ、”お花畑”と言うべきでしょう。

尚、山口氏と官邸の関係については、下記の「デイリー新潮」の記事が詳しく伝えています。

Yahoo!ニュース
デイリー新潮
伊藤詩織さん「勝訴」!敗訴の「山口敬之」 TBS退社後を支えた美味しすぎる“顧問契約” 菅官房長官の口添えも…

”政治のマフィア化”という点でも、安倍政権はロシアのプーチン政権とよく似てきました。

元恋人の釈放&不起訴でますます明らかになった沢尻エリカ逮捕の拙速で杜撰な面(その不可解さ)がなにを意味しているのか、その背景には何があったのか、伊藤詩織さんの事件をヒントに、もう一度考えてみる必要があるでしょう。


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2019.12.22 Sun l 芸能・スポーツ l top ▲