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先週のことでした。週末に届くはずの荷物が届かなかったので、週が明けた月曜日に送り主に電話をしました。すると、金曜日に「土曜日配達指定」で発送したというのです。しかし、私の元には不在通知も入っていませんでした。

しばらくすると、送り主の会社の担当者から電話がありました。運送会社に問い合わせたところ、今日、配達する予定になっていると言われたのだそうです。

この会社の場合、いつもは別の宅配業者なので、どうして今回は違ったのか、訊いたところ、集配の時間の関係でたまたまその業者に頼んだということでした。「こんなことでは信用できないので、もう二度と頼みません」と担当者は息巻いていました。

そして、1時間くらい経った頃、チャイムが鳴りました。出て行くと、初老の配達員がおびえたような表情で立っていました。「どうして不在通知も入ってなかったのですか?」と訊いたのですが、彼は視線を下に落としたまま消え入るような声で、ただ「すいません」と繰り返すばかりでした。その姿は気の毒なほどでした。

送り主の会社がいつも利用している業者と今回の業者は、誰でも知っているライバル同士で、以前、お客さんの荷物を取り合って配達員同士が喧嘩したという事件さえあったほどです。

別に宅配業者に限らないでしょうが、「民間」はどこでもこのように生き残りをかけた熾烈な競争をしているのです。いうまでもなく、それが資本主義社会の掟なのです。

あらためてそう痛感すると同時に、私は、「それに比べて‥‥」と思わざるを得ませんでした。

というのも、ネットショップを立ち上げてからというもの郵便局に行くのが日課になっており、この2年間、何度も郵便局とトラブルを経験してきたからです。

代金引換の送り状に印字するサービスを頼んだところ、ひと月以上もかかってやっと届いたものの、届いたのはまったく別の送り状だったということもありました。民間の宅配業者なら1週間もしないで届くでしょう。

現在、月に200~300通くらいの郵便物を出していますが、こうやって密度濃く郵便局と付き合うようになると、ストレスを感じることが多いのも事実です。

民営化されたら郵便局も他の宅配業者のように生き残りをかけた競争にさらされ、本当に生まれ変わることができるのでしょうか。中には、特権を与えたまま民営化させると、ただ巨大な独占企業が生まれるだけだ、と指摘する人もいます。そうなれば、何のことはないソ連型の社会主義から中国型の社会主義に変わるようなもので、民営化は悪い冗談になってしまいます。

そんな中、郵政公社から封書が届きました。来年の4月3日から郵便振替の窓口手数料を70円から100円に値上げするという通知でした(これは郵便振替のお客様にご負担いただいている手数料です)。

民営化が決定した途端に値上げです。「やっぱり」と私は思いました。

特権を剥奪して自分達と対等に競争できるようにしてくれ、でないと民業を圧迫する独占企業がひとり歩きすることになる、という宅配業者などの懸念が、私には現実になりつつあるような気がしてなりませんが‥‥。
2005.12.02 Fri l 社会・時事 l top ▲