グーグルが新しいブラウザChromeを発表したりと、ネットは日々話題にこと欠きませんが、日本における検索エンジンは依然ヤフーが強く、事情通の観測とは逆にシェアを伸ばしている感さえあります。たまたま今、ビックキーワードの「シール」でヤフーもグーグルもともに4位に位置していますので、比較するタイミングとしては最適なのですが、シールマニアにおけるシェア(アクセス数)は以下のとおりです。

ヤフー  71.0%
グーグル 26.5%
※同じ4位に位置する期間の平均。
※グーグルはgooなど他の提携サイトのシェアも含む。

今更という感もありますが、ビギナーや女性のユーザーにとって、ネット=ヤフーというのがもはや”常識”でさえあるのかもしれません。とりわけ女性向けの商品を扱う場合、歴史の浅いサイトほどヤフーの順位が重要であるように思います。もちろん、いくら順位が上にあっても売れる商品でなければお話にならないのですが、しかし、まずヤフーで上位を確保しないことにはそのスタートラインにさえ立てないのです。

このようにネットショップの場合、まず検索サイトでの上位表示というハードルを越えなければなりません。そして、そのあとに商品力という次のハードルが待っているのです。

営業にしろ販売にしろ実際に経験したことのある人ならわかると思いますが、ものを売るというのは並大抵なことではありません。一人前にものを売ることができるためには、商品に対する目利きも含めてそれこそプロにならなければならないのです。それには「血のにじむような努力」が必要なのです。しかし、ネットでそこまで自分を律してやっていけるのはホンの一部の人達だけです。ましてや、モノマネやハッタリや自作自演などは論外で、それではいつまで経っても商売のプロになれないのは自明でしょう。

たとえば、集客に直結するビッグキーワードで20位以内に入っている店がどのくらいあるかと言えば、もちろんキーワード(商品)によって違うでしょうが、せいぜい2~3店舗くらいではないでしょうか。このようにネットの場合、リアル店舗などよりもはるかに熾烈な競争を勝ち抜かなければならないのです。

グーグルでもマイクロソフトでも私達の知らないところでそれこそ靴底を減らして営業しているのです。もちろん、ヤフーでも同じです。どこもそうやって泥臭い「血のにじむような努力」をしているのです。それはビジネスの現場では当たり前のことですが、ネットの中にはその当たり前のことがわかってない人が多いように思います。先日、起業しても70%は3年以内に廃業する(飲食業は90%)という記事が新聞に出ていましたが、恐らくネットショップの場合はもっときびしい状況にあるはずです。

よくネットで成功するのはリアルの世界でも優秀な営業マンだった人が多いという話を聞きますが、それは経験上そうやって「血のにじむような努力」ができるからでしょう。ビジネスにおける“個性”というのは、本来そういった努力から生まれるものです。当たり前のことですが、商売の基本はリアルでもネットでも同じなのです。
2008.09.05 Fri l ネット・メディア l top ▲