酒井法子2

覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された酒井法子容疑者の、夫が逮捕されたあとの逃亡劇といい、逮捕後の供述といい、とにかくシロウトとは思えないようなしたたかさを感じるのは私だけでしょうか。捜査をかく乱するような工作を行ったり、ウソの供述をつづけているのを見るにつけ、事件のあと、「パニックになった」とか、「死にたいと思った」というようなシロウトのそれとはとても思えません。もちろん、そこには彼女をサポートしていた継母や知人の「社長」など、その道のプロのアドバイスもあったのでしょうが、私は、もともと彼女の中にもそういった(市民社会の公序良俗とは真逆にある)美意識や価値観があったように思えてならないのです。

一部では、左足首や左手薬指だけでなく下腹部にも華の刺青を入れているという仰天情報がありますが、中学時代もソフトボール部で活躍していた明るく活発で健康的なイメージばかりでなく、素行の悪さが目立っていたという話もあるようです。「姐さん」であった継母の姿を見て、子供心に「カタギではない世界」に憧れる気持があったのかもしれません。少なくともそういった環境の中で人格の形成が行われたのですから、「カタギではない世界」の美意識や価値観を自然に受け入れる素地があったことは間違いないでしょう。

清純派アイドルや”ママドル”ののりぴーのイメージと、今のしたたかな酒井法子のイメージがあまりにギャップが大きすぎるために、逆によけい今の酒井法子のしたたかさが目立つわけですが、この大きなギャップをもたらした責任はのりピーの生みの親であるサンミュージックにあることは言うまでもありません。今になってカマトトぶっていますが、サンミュージックが酒井法子の生活の実態や周辺にいる人物達の素性などを知らなかったはずがありません。その意味ではサンミュージックはもっと批判されてしかるべきだと思いますが、しかし、常に持ちつ持たれつの関係をつづけお互い脛に傷をもつ者同士であるマスコミの矛先は、いっこうにサンミュージックに向かうことはないのです。

かくして誰も罪や責任を認めようとせず、なんとかそれから逃れようと悪あがきをしているのが、この事件の特徴だと言えるのかもしれません。

しかし、酒井法子ほどしたたかではないにしても、「バレなきゃいい」という考えは今の若者達にも広く見られる特徴です。若者とトラブルを経験したことがある方はわかると思いますが、とにかくどんなウソでも並べて言い逃れようとする、その往生際の悪さにはいつも唖然とさせられます。

商売をしていてつらいのは、人間の嫌な面を見ることですが、最近、その手口がそれこそシロウトとは思えないほど巧妙化しているのを感じます。どこかにシロウトっぽさでも残っていればまだ救われる気もしますが、金額の多寡を除けばもう取り込み詐欺の手口そのものです。警察の担当者も「最近はシロウトとプロの見分けがつかないくらい巧妙化していますよ」と言ってましたが、そんな話を聞くとこっちの方が気が重くなってしまいます。

「バレなきゃいい」「バレても言い逃れれば勝ちだ」

しかし、よく考えれば、これは政治の世界でも私達の日常でもよく見られる光景なのですね。結局のところ、子供は大人を見て大きくなっただけなのかもしれません。

>>魔性
2009.08.21 Fri l 社会・時事 l top ▲