横浜市

「夜逃げ市長」なんてヤユされていた中田宏前横浜市長が、今夏の参院選をにらんで山田杉並区長らといわゆる「首長新党」・日本創新党を立ち上げたそうですが、しかし横浜市を見ると、中田氏のあと林文子市長になってから、派手さはないもののあきらかに行政の動きがよくなったように思います。

区庁舎に行っても、窓口のレイアウトやシステムが様変わりしていましたが、前のような如何にも公務員然としたダルい光景もなくなりました。窓口も担当者を増やし、しかも若い人が多くなっていました。これは市役所に限らず救急隊員でも警察官でも同じですが、公務員の場合、年をとったべテラン職員ほどダルい人が多いのです。さすがに今は廃止になったでしょうが、以前は窓口を担当する職員に「不快手当」なるものを出ていた自治体もあったそうです。要するに、彼ら公務員にとって、市民と接するのは「不快」だったわけで、べテラン職員の中にはまだそういった旧い公務員の意識が残っている人が多いように思います。

先日、区役所の国民健康保険課に行った際も、やはりこの経済状況を反映しているのか、いろんな問題を抱えて相談に来ている人が多いような気がしました。そんな市民に対して、窓口の若い職員達が丁寧に応対している姿が印象的でした。

松下政経塾出身の中田氏は、社会経験に乏しくただ観念的なパフォーマンスの人でしたが、今度の林市長は自動車のディーラーでセールスマンをしていた人なので、役所が担うべき住民サービスがどうあるべきかがわかっているのではないでしょうか。

近所の人も、生活道路に関する積年の問題が、市長が変わってからやっと解決したと言ってました。横浜市の場合、今まではお役所仕事の事なかれ主義を感じることが多かったのですが、市長が変わって市民生活に密着した細かい施策もようやく動きはじめた気がします。

自民党の液状化に伴い、「首長新党」だけでなくいろんな新党が生まれていますが、横浜市を見ていると、政治というのは、観念でもなければパフォーマンスでもなくまず実務だということを痛感させられます。
2010.04.18 Sun l 社会・時事 l top ▲