萩原健一

萩原健一がカリスマ主婦モデル(と言っても既に離婚しているみたいですが)の冨田リカと熱愛だとか。相変わらずショーケンはカッコええですな。昨年放送されたフジテレビの「ザ・ノンフィクション」を観て書いたのでしょうか、酒と薬と女を封印して、自分で掃除や洗濯や料理をする独身生活を送っていた、というような記事がありましたが、でも、やはりただの還暦を迎えたひとり暮らしのおっさんではなかったのです。旦那を捨てて(?)恋に走った冨田リカも、なんだかいい女に見えてくるから不思議です(ホントは、冨田リカなんて知らなかったけど)。

例の恐喝未遂事件以後、萩原健一の姿をスクリーンで観ることはなくなり、去年公開された「TAJOMARU」(中野裕之監督)は4年ぶりの銀幕復帰だったそうです。猛獣使いでないと使いこなせないとか言われますが、ショーケンは日本映画には欠かせない個性です。だから、こんなゴシップが出てくるだけでもホッとします。

「ザ・ノンフィクション」でもその模様が出ていましたが、演出家の蜷川幸雄は、みずから演出した井上ひさし作「道元の冒険」(阿部寛主演)のパンフレットの中の対談で、ショーケンのすごさについて次のように語っていました。

蜷川 今日はね、ショーケンという俳優の、演技の革命的な新しさをちゃんと話したいなと思ってね。

萩原 あっそう~。そんな、何もやってないよ(笑)。

蜷川 ほら、初期の頃の『約束』(72年)って映画とか見ると、いつも思うんだよ。たとえばマーロン・ブランドやジェームス・ディーンやチブルスキーは、許容できない現実を生きる青年の鬱屈を擬態というスタイルで表現したんだよね。その、世界的な演技の流れを日本で最初にやったのがショーケンだったんだよ。それは革命的な出来事だったと思うよ。
(2008年7月7日「合縁奇縁」・株式会社東急文化村)


蜷川氏は「ザ・ノンフィクション」のインタービューの中で、ショーケンを称して「トップを走る孤立」と言ってました。私はそれを聞いて、かつて五木寛之が鈴木いづみを称して「一周速すぎるトップランナー」と言っていたのを思い出しました。蜷川氏も言ってましたが、「トップランナーの悲劇」というのはあるのだと思います。

日本映画の腑抜けども、「俺には部下はいない。いるのは仲間だけだ」とか「見習い警察犬の愛と感動の物語」だとか、そんなヘタレな映画ばかり撮ってないで、たまには「約束」や「青春の蹉跌」を超えるような時代を表現した大人の(ホンモノの)映画をつくってみろと言いたいです。
2010.08.19 Thu l 芸能 l top ▲