宇多田ヒカルが「無期限活動休止」というニュースを聞いたとき、私は「やっちゃったな」と思いました。こんなことを言うと宇多田ファンから叱られそうですが、むしろ引退してくれた方がよかったように思います。そうすれば、宇多田ヒカルは山口百恵と同じように”伝説”になるでしょう。

「無期限活動中止」する理由は「人間活動専念」で、「常識的」な大人になることだそうですが、彼女がそこまで世間的な「常識」にこだわるのなら、むしろ常識がないのは、7回も離婚と復縁をくり返している両親や、娘が稼いだ1億円近くの大金をもってラスベガスでギャンブルに興じていた母親ではないかと皮肉のひとつも言いたくなります。

彼女の夢は作家になることだそうですから、もしかしたら作家に転身なんてこともあるのかもしれません。どこぞのイケメン俳優のように、田舎芝居のような出来レースで作家デビューなんていうことになったら目も当てられませんが、ただ、宇多田ヒカルなら条件付きで読んでみたいという気持はあります。アクセスジャーナルで、藤圭子を発掘した芸能評論家の渡辺正次郎氏が、「怨嗟の連鎖? 藤圭子(宇多田ヒカルも)が母(祖母)の葬儀に出なかった理由」(有料記事)と題して、藤圭子と実母との複雑な関係などを暴露していますが、そういったドロドロした家族関係を題材にすればいい小説が書けるかもしれません。

先行配信された「Goodbye Happiness」もさっそくダウンロードして聴きましたが、(ネットでは相変わらず絶賛の嵐ですが)やはりマンネリ感は否めませんでした。もしかしたらそういうことも「無期限活動休止」の理由かもと思いました。

「常識人」であろうがなかろうがそんなことは、宇多田ヒカルにとって、彼女の才能にとって、どうでもいいことです。渡辺正次郎氏も書いていましたが、芸能人なんてもともと「売るためには何でもする」非常識な存在なのです。そんなに「常識人」になりたいのなら、やはり芸能界から足を洗って、彼女が言うように「家賃がいくら」「電車の乗り換えはどうする」というような”小市民的日常”の中で、つつましやかでささやかな幸せを求めた方がいいように思います。残念だけど。

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2010.11.23 Tue l 芸能 l top ▲