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先日、検索ツールで順位をチェックしていたら、Bing(MSN)でシールマニアが表示されてないことに気が付きました。たしかそれまでは4位に表示されていたはずです。と、この場合の順位というのは、いわゆるビッグキーワードの「シール」での順位のことです。いろんな意見がありますが、多くのアクセスを集めるためには、やはりビッグキーワードでの順位が全てなのです。それ以外は単なる気休めでしかありません。

もっとも、日本でのBingのシェアは数%しかないので、Bingに表示されようがされまいが現実にはほとんど影響はありません。しかし、やはり気分のいいものではありません。それで、Bingのカスタマーサポートに、スパムと認定されてペナルティを受けたのかどうか、メールで問合せをしました。

すると、翌日、カスタマーセンターの担当者から返事が来ました。もしかしたら「検索エンジンスパムであると判断している」可能性もあるので、担当部署に問い合わせて、再度、連絡しますとのことでした。

そして、2日後に再び、同じ担当者からメールが来ました。調査した結果、スパムと認定されてはいないとのことでした。しかし、表示されてないことには変わりがないのです。それで、私はもう一度同じ担当者宛てにメールを送りました。前のメールがやや抽象的な書き方だったので、今度は「シール」で表示されなくなったことを具体的に書いて送りました。すると、再び、担当部署に問合せて返事しますというメールが来て、さらに5日後、つぎのような返事がありました。

担当部署にて確認させていただいたところ、
Bing の「セーフサーチ」の設定が影響しているため
検索結果に表示されない状況でございました。

ただ、お客様の Web サイトには、アダルトコンテンツは
含まれていないと判断し、修正を実施させていただきます。

ご迷惑をおかけしている中、申し訳ございませんが
修正にあたり 2、3 週間程度お待ちいただきますようお願い申し上げます。

お客様には、大変ご不便をおかけしておりますことを
深くお詫びいたします。


私は知らなかったのですが、Bingには子どもを保護するために、「成人向けの内容を排除」する「セーフサーチ」という機能が付いているのだそうです。しかも、初期設定が「セーフサーチ」がはたらくようになっているため、成人向けコンテンツが含まれていると判定されれば、検索結果に表示されないのです。そして、なぜだかわかりませんが、シールマニアが成人向けサイト(アダルトサイト)と判定されてフィルターをかけられていたようです。よりによってアダルトサイトだなんて、口があんぐりです。

先日、Googleが「Microsoftが検索エンジン『Bing』の性能を向上させる目的で、Google検索の結果データを流用している」と発表して物議をかもしましたが、どうせなら、変な小細工などしないで、最後までGoogleをコピーしてもらいたいと皮肉のひとつも言いたくなります。

一方、今回のことで、あらためて検索エンジンに左右されるネットの問題を考えさせられました。ネットは自由だとか叡智が集まっているとか限りない可能性があるとか、果てはネットが現実を動かすなんて誇大妄想としか思えないような言説がまことしやかに流通していますが、しかし、所詮、ネットは検索エンジンの手のひらの中にあるということです。そのために、たかがテクノロジーの不具合で、「自由」なはずのコンテンツや言論が削除されることだってあり得るのです。だからこそ、もっと多くの検索エンジンが登場して競争する必要があるし、また、検索エンジンだけではなく、SNSなどもどんどん出てきて、入口の選択肢が広がることが大事なのだと思います。Yahoo JapanがGoogleを採用したことは、現状ではやむを得なかったと思いますが、ただそれによってGoogleのシェアが90%以上になったことに問題がないとは言えないでしょう。(最近、YahooがGoogleの検索結果に独自の味付けをして、Googleとは違う表示を行う準備をしているような兆候もありますが)

ただ、Bingの名誉のために言えば、カスタマーセンターの対応には感動しました。しかも、担当者からのメール以外にも、後日、「Bingサポートチーム」なるところから、カスタマーセンターの対応についてアンケートまで来ました。この手のメールをYahooやGoogleに送っても木で鼻を括ったような返事しか来ませんので、Bingの対応は検索サイトとしては特筆すべきものがあります。Microsoftとは思えないこの低姿勢には、やはりシェアが低迷していることからくる謙虚さもあるのでしょうか。だとしたら、シェアが伸びない・売上げが上がらないというのは、商売にとって「いいこと」だとも言えます。決して皮肉ではなく。

>>グーグル
2011.02.07 Mon l ネット・メディア l top ▲