2013年5月10日


久しぶりにみなとみらい界隈を散歩しました。実はダイエット・・・を、いや、やめときます。いつも同じことをくり返しているので、ちゃんと成功してから話すことにします。

おっさんだって、なんとか薄着の季節に間に合わせたいと思っているのです。この前、TOKYO MXの夕方の番組で、中村うさぎだったか誰だったかが、男性も「女にモテたい」という気持を忘れたらおしまいで、そうなったらあとは「おばさん化」するだけだと言ってました。それを聞いて、再び、いや三度(たび)、いや四度、いや五度、いや六度、一念発起することにしたのです。

加齢臭プンプンのおっさんが、黄ばんだ歯をむき出して若い女の子に色目を使っているのを見るにつけ、「その前にモンダミンで口をすすいだら」と言いたくなりますが、なんの根拠もなく自分だけは違うと思っている私は、死んでもああいう風にはなりたくないと思うのでした。

途中、横浜みなと博物館の横のベンチでしばらく休憩しました。夕暮れの海辺の風景を眺めていると、さまざまな思いが去来します。その思いの中心にあるのは、やはり孤独感です。

最近、私がよく見ているブログに、新藤厚氏の「閑人舎通信」というのがあります。新藤氏は、長野県佐久市在住の元「フライデー」の記者で、以前、山岡俊介氏が主宰する「アクセスジャーナル」に、「元フライデー名物記者・新藤厚の『右翼界交友録』」(のちに「往時茫々日記」と改題)を連載していたのですが、その延長でこのブログを知ったのでした。ペンション経営の失敗や病気などもあって、数年前から「憲法25条の生存権に依拠して」生活扶助を受けていると書いていました。

現在、「家賃は公営住宅で約一万円。光熱・通信費が意外にかかって二万五千円~三万円。衣食費がやはり二万五千円~三万円。ちょっと節約すれば国営老齢年金で丁度採算が合う」生活をしていて、時折「反貧困ネットワークのパーソナルサポート」で紹介されたゴミの仕分などのアルバイトで、小遣い稼ぎをしているということです。

「適応障害による抑鬱症」のためなのか、自殺未遂も2度経験しているそうです。しかし、ブログの文章からは、アベノミクスに憤慨し、ハローワークに通い、本を読み、山歩きに出かけ、そして酒を飲み、たしかに経済的な悩みは尽きないけれど、孤独な老後の生活をそれなりに懸命に生きているように見受けられます。なにより私の老後もこんな感じではないかと思うのでした。

ただ一方で、持病の腎臓疾患が進行しているため、終活預金をはじめる決意をする話などは、身につまされるものがありました。

 そこではたと困ったのがエンディングマネーの不足だった。昨年から月に三千円の終活預金をはじめるつもりではいたのだがついつい飯代に消えてままならなかった。
 実は終活資金は意外にかかるのである。アパートの撤退費用、ゴミの処分費用、火葬費用、埋葬墓地費用等々で二十万円ぐらいは必要なのである。
 逆算すると腎臓を三年長持ちさせたとして月に五千円の預金が欠かせない。ハードルは高いが煙草の節煙でなんとか捻出させねば死ぬに死ねないことになる。
(2013/04/15)


今度「ナマポ老人瘋癲日記」というタイトルで「アクセスジャーナル」の連載が再開されるようですが、高齢化社会の切実な現実を映している新藤厚氏のブログは、これから老後を迎える私たちにとっても、決して他人事とは思えないのです。

夕闇に映える観覧車のイルミネーションを見ていたら、ふと脈絡もなく、朝日新聞のBOOK欄で紹介されていた島崎今日子の『安井かずみがいた時代』(集英社)を読みたいと思いました。それで帰りに、ランドマークプラザのくまざわ書店とコレットマーレの紀伊國屋書店、そして、伊勢佐木町の有隣堂をまわってみましたが、どこも品切れでした。
2013.05.10 Fri l ネット・メディア l top ▲