今月3日放送のフジテレビ「めちゃ2イケてるッ!」で、小保方さんのパロディが見送られた件に関して、ナインティナインの岡村隆史は、ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」のなかで、つぎのように語っていたそうです。

 「オンエアしていない状態でダメやというのはちょっと」と納得できない様子の岡村。実際の内容については「ただのクイズコーナーだった」と説明し「おそらく小保方さんがこのコーナーを観たら多分笑ったと思う。放送されないなら(小保方さんが入院している)病院に持って行ったら笑顔も戻るのではないか」と小保方氏を元気づける内容であったことを強調した。
ナイナイ岡村 「阿呆方」見たら「小保方さん笑ったと思う」 スポニチアネックス 2014年5月9日)


「めちゃイケ」のサイトには、タレントの重盛さと美が扮する「小保方さん」が会見の場で「あります!」と言った瞬間、頭をスリッパで思い切り叩かれる次回の予告の映像がアップされていて、その映像には「阿呆方さんが緊急会見涙目で○○はあります」というスーパーが付けられていたそうです。

これがどうして小保方さんが見たら「笑ったと思う」のか。どうして(この映像を)「病院に持って行ったら笑顔も戻る」と言えるのか。もし、自分がメンヘラで休業していたとき、同じようなことをされたらどう思ったか。ホントに「笑った」か。

そもそもあの休業についても、業界で絶大な権力をもつ吉本興業の圧力で、芸能マスコミはどこも病気のことを書きませんでした。小保方さんと違って、岡村は手厚く保護されていたのです。メンヘラになるのは繊細な心の持ち主のようなイメージがありますが、岡村はデリカシーの欠片もない傲岸な人間のように見えて仕方ありません。岡村の発言は、思い上がりもはなはだしい詭弁だと言っていいでしょう。

小保方さんは、一般人です。権力をもつ政治家や官僚でもなく、プライバシーを切り売りする芸能人でもないのです。「めちゃイケ」の発想は、どう考えてもイジメのそれと同じでしょう。ここにも”小保方叩き”の本質が出ているように思います。

岡村には何様のつもりなんだと言いたい。たかが芸能人の分際で、なにを偉ぶっているんだと言いたい。そこにあるのは、テレビ局に揉み手して低劣な俗情に媚びを売る卑しい心根だけです。芸能人の風上にもおけないのです。

芸能人は、芸能人であると言うだけで差別される存在です。誤解を怖れずに言えば、世間に身を晒し自分のプライバシーを切り売りするような人間が差別されないわけがないのです。だから芸能人は芸能人たり得るのです。だからその差別を逆手にとって技芸に生きることができるのです。芸能人があこがれられたり拍手喝さいを浴びたりするのは、あくまでその技芸に対してなのです。

芸能人は、市民社会の公序良俗の論理とは異なる論理で生きている「特殊××」の人間たちです。彼らには市民社会の埒外で生きる「河原乞食」としての矜持と覚悟があるはずです。芸能人に「在日」が多いのもヤンキー(不良)が多いのも家庭的に恵まれない人間が多いのもそれゆえです。

岡村隆史は勘違いをしているのではないか。それは、岡村が立命館大学(?)出身の”高学歴芸人”であることと関係があるのかもしれません。その高慢ちきな意識は、ビートたけしや爆笑問題の太田光などにも共通していますが、なにか出世して社会的な名声を得たつもりにでもなっているのではないか。

岡村もまた、「分をわきまえず偉ぶる芸人」(竹中労)と言うべきでしょう。

関連記事:
「官邸にキタノ」
酒井法子復帰と芸能界
2014.05.10 Sat l 芸能 l top ▲