仕事柄、いろんな配送会社がやってきますが、私の場合、発送はもっぱらクロネコヤマトと郵便を利用しています。なかでもいちばん多いのはクロネコヤマトのメール便(それも「速達」)です。メール便を利用しはじめてもう6~7年経ちますが、今まで”未着事故”があったのは1~2件くらいしかなく、パーセンテージに直せば、それこそコンマ以下の限りなくゼロに近い数字です。よくネットでメール便への不平不満の書き込みを目にしますが、私自身はメール便には全幅の信頼を寄せていました。

ところが、この半月の間に、メール便のトラブルがたてつづけに4件も発生したのです。トラブルの内容は、原因不明の「未着」(ヤマトは投函していると主張し、受け取るほうは届いていないという水かけ論)と「配達漏れ」(配達されずに営業所のなかに放置されていた)と「誤配」(共同住宅の別の部屋に配達)と勘違いによる「返送」(「転居先不明」として返送されてきたけど、そこに居住していた)でした。ネットには、補償のないメール便を利用するほうが悪いという意見がありますが(如何にもネットらしい身も蓋もない言い方ですが)、単価の安い商品の場合、メール便にせざるをえないという事情もあるのです。

それにしても、今まで6~7年間はほとんど記憶もないほど限りなくゼロに近い事故率だったにもかかわらず、今月に入って4件も発生したというのは、単なる偶然なのかと思ってしまいます。ネット通販の拡大などにより、配送会社は以前に比べ身近な存在になっており、それにつれ、どこの会社は配達か遅いとか、不在時の受け取りが不便だとか、配達員の態度が悪いとか、配送会社に対する利用者の目がきびしくなっているのも事実です。また、楽天やセブンイレブンにつづいてアマゾンも宅配便に参入するという話もあり、配送サービスが大きな曲がり角にきているのもたしかでしょう。

メール便は、宅配便の配達員とは別に「クロネコメイト」と呼ばれるパートの嘱託社員が配達を担当しており、通常の宅配便とは違ったシステムでおこなわれているようですが、もしかしたら、大きな機構改革や合理化がおこなわれ、そのしわ寄せが現場にきているというようなことはないのでしょうか。宅配業界もご多分にもれず過重労働の問題がありますが、たしかに配達員を見ると、表情に余裕がなく、疲れているのがありありと見てとれることがあります。そういった内部の問題が顧客の目にも映るようになっているというのは、その深刻さを示しているのではないでしょうか。

メール便は手間ばかりかかって利益が出ないので、なおざりになっているというような俄かに信じがたい話もありますが、今回のようなトラブルに遭遇すると「まさか?」と思ってしまいます。また、「安いからしょうがない」という声もありますが、しかし、「安いから(届かなくても)しょうがない」というのは、とてもビジネスとして通用しない話です。福山通運は、個人向けの宅配業務から撤退しましたが、それは、宅配便に対する個人ユーザーの要求に応えられなくなったからかもしれません。一方で、エコ配のように小口配送に特化して評価を集めている新参の会社もあるのです。また、小口決済を得意とする通販会社の参入は、脅威になる可能性も大で、”一強”だからと言って決して安閑としてはいられないはずです。

いらぬおせっかいかもしれませんが、「大丈夫か、クロネコヤマト!」とあえて言いたいです。

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追記:2014年10月26日

上記のなかで、「配達した」「受取ってない」という水かけ論になっていた「未着」のものが、3週間経った今日、返送されてきました。

返送されてきた封筒の表に貼られた紙を見て、私はびっくりしました。なんとメール便は、「日本郵便」の「新東京郵便局」から「ヤマト運輸」に「返却」されていたのです。そこから担当営業所を経由して、私の手元に戻ってきたのです。

どうして「新東京郵便局」なのか。ヤマトのメール便がどうして郵便局にあったのか。

それはこういうことでしょう。誰かがメール便を郵便ポストに投函したのではないか。それで、集配されて「新東京郵便局」で保管されていたのではないか。表には、「他社メール便返却」「メール便事業者様用」と印刷された専用の紙が貼られていました。と言うことは、こういったケースも多いということなのでしょう。

じゃあ、誰が郵便ポストに投函したのか。盗んだ者か。でも、今回のケースでは、郵便受けは盗まれるような構造になってないと言ってました。それに、盗んだ者がわざわざ郵便ポストに投函するでしょうか。それは考えられない。と言うことは、あとはひとつのケースしかないのです。

誤配です。それで、誤配された家の方が郵便ポストに投函したのではないでしょうか。封筒なので、メール便も普通の郵便も区別がつかなかったのでしょう。

もう一度あらためて言いたいです。大丈夫か、クロネコヤマト!
2014.10.15 Wed l 仕事 l top ▲