昨日、買いたい本があったので池袋のリブロに行ったのですが、帰ってネットを見ていたら、リブロ池袋店が6月で閉店というニュースが出ていたのでびっくりしました。
セゾングループは、経営破たん後、バラバラに解体され叩き売られていますが、リブロは取次大手の日販(私も若い頃、当時お茶の水にあった日販でアルバイトした経験があります)の傘下になっています。ちなみに、多店舗展開する大手の書店は、実質的に日販かトーハン(東販)かいづれかに系列化されており、日販とトーハンの市場占拠率は75%にも達するそうです。これでは新刊本が大手の書店にしか並ばないのは当然で、「言論・表現の自由」とのカラミでとりだたされる”出版文化”なるものも、このようなゆがんだ流通システムによって成り立っているのが現実なのです。
余談ですが、今日、『週刊新潮』が川崎の中学生リンチ殺人の主犯の少年の実名と顔写真を掲載しているという記事がありましたが、一方で『週刊新潮』や『週刊文春』は、『絢愛』捏造疑惑の百田尚樹やアパルトヘイト容認発言の曽野綾子を批判することはいっさいないのです。権力を持たず、みずからと利害のない一般人であれば、口を極めてののしり、人権などどこ吹く風とばかりにあることないこと書き連ねるのですが、作家センセイに対してはどんなスキャンダルでも見て見ぬふりをするのが常です。
また、作家センセンたちも同様で、『新潮』や『文春』の下劣な”ためにする”記事に対して、いつも見て見ぬふりをするだけです。ネットに跋扈する”私刑”は、『週刊新潮』や『週刊文春』のやり方をただコピーしているだけですが、普段リベラルな発言をしている作家センセイたちでも、新潮や文春の姿勢を批判しているのを見たことがありません。それどころか、業界では、新潮社から本を出すことがステータスで、物書きとして一流の証なのだそうです。
リブロ閉店については、以下のような内部事情を伝える記事がありました。
どうやら大家の西武百貨店から、テナントの契約更新を断られたのが真相のようです。かつて同じ釜の飯を食っていた西武百貨店から出て行けと言われたのです。なんだかセゾン(文化)の末路を象徴するような話で、一家離散の悲哀を覚えてなりません。
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『セゾン文化は何を夢みた』
渋谷と西武
セゾングループは、経営破たん後、バラバラに解体され叩き売られていますが、リブロは取次大手の日販(私も若い頃、当時お茶の水にあった日販でアルバイトした経験があります)の傘下になっています。ちなみに、多店舗展開する大手の書店は、実質的に日販かトーハン(東販)かいづれかに系列化されており、日販とトーハンの市場占拠率は75%にも達するそうです。これでは新刊本が大手の書店にしか並ばないのは当然で、「言論・表現の自由」とのカラミでとりだたされる”出版文化”なるものも、このようなゆがんだ流通システムによって成り立っているのが現実なのです。
余談ですが、今日、『週刊新潮』が川崎の中学生リンチ殺人の主犯の少年の実名と顔写真を掲載しているという記事がありましたが、一方で『週刊新潮』や『週刊文春』は、『絢愛』捏造疑惑の百田尚樹やアパルトヘイト容認発言の曽野綾子を批判することはいっさいないのです。権力を持たず、みずからと利害のない一般人であれば、口を極めてののしり、人権などどこ吹く風とばかりにあることないこと書き連ねるのですが、作家センセイに対してはどんなスキャンダルでも見て見ぬふりをするのが常です。
また、作家センセンたちも同様で、『新潮』や『文春』の下劣な”ためにする”記事に対して、いつも見て見ぬふりをするだけです。ネットに跋扈する”私刑”は、『週刊新潮』や『週刊文春』のやり方をただコピーしているだけですが、普段リベラルな発言をしている作家センセイたちでも、新潮や文春の姿勢を批判しているのを見たことがありません。それどころか、業界では、新潮社から本を出すことがステータスで、物書きとして一流の証なのだそうです。
リブロ閉店については、以下のような内部事情を伝える記事がありました。
現在のリブロは取り次ぎ大手、日本出版販売(日販)の子会社。閉店は業績の問題ではないとも言われ、毎日新聞は、西武百貨店を傘下に持つセブン&ホールディングスの鈴木敏文会長が日販のライバル・トーハン出身であり、いずれ撤退を迫られるだろうという指摘があったことを挙げている。
Yahoo!ニュース
「リブロ池袋本店が閉店へ」 惜しむ声がネットに広がる(ITmedia ニュース)
どうやら大家の西武百貨店から、テナントの契約更新を断られたのが真相のようです。かつて同じ釜の飯を食っていた西武百貨店から出て行けと言われたのです。なんだかセゾン(文化)の末路を象徴するような話で、一家離散の悲哀を覚えてなりません。
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