部屋にちょっとした工事が入ることになったので、部屋中に積み重ねていた本を整理しようと本棚を買いました。全部で5本買いました。廊下の壁にずらりと本棚が並んだ光景は、(自分で言うのもなんですが)なかなか壮観です。それでも、本は半分も収まっていません。もうこれ以上、本棚を入れるスペースがないのです。

一応、転倒防止用の伸縮棒で固定しましたが、大きな地震が来たら、本も散乱するでしょうから、玄関から脱出するのはとても無理でしょう。ベランダから脱出するしかありません。ベランダには避難梯子がありますが、それだけでは不安なので、別に脱出用のロープも買って用意しました(でも、ホントにレンジャー部隊のようなことができるか不安ですが)。

雑誌類は資源ゴミに出すことにして紐で束ねましたが、10数個ありました。これでは、両手に持っても、部屋と回収場所まで5回以上往復しなければならず、考えただけでもうんざりです。

柳美里が、本を捨てられないので、引っ越すときが大変だ、とブログに書いていましたが、それは私も同じです。どうしても捨てることができないのです。ただ、25年前、九州から東京に出てくるときは、引っ越し費用の関係で、泣く泣く処分しましたので、今あるのは25年分ということになります。

若い頃から、どんなにお金がなくても本を買うのを優先してきました。不思議と、本代が惜しいと思ったことはありません。入院しているときは、病院の近所の本屋さんがわざわざ御用聞きにきていたくらいです。また、九州にいた頃、人口2万あまりの小さな町の営業所に勤務したことがあるのですが、そのときも町に唯一ある本屋さんがやはり会社に御用聞きに来ていました。お金は月末にまとめて払っていました。その当時、月に3~4万円は使っていました。でも、今はその半分くらいです。年をとると、食欲も●欲も落ちますが、読書量も落ちるのです。

将来、乏しい年金から(もしかしたら生活扶助費から)本代をねん出するのは無理かもしれませんので、そのときは今ある本を読み返して老後をすごすつもりです。私の場合、孤独死の可能性が高いと思いますが、今の状態では本に埋もれて死んでいた(腐ったバナナのように、本の間で腐乱していた)ということになるのかもしれません。でも、それはそれで本望と言うべきでしょう。
2015.05.20 Wed l 日常・その他 l top ▲