昔、仕事先でスマップをスナップと言って、女の子たちに大笑いされた苦い経験がある私ですが、「SMAP解散」のニュースにはびっくりしました。

ところが、日が経つにつれ、芸能マスコミの報道も風向きが変わりつつあります。マネージャーの飯島三智氏がこのまま芸能界を去ってしまう可能性が高く、そのため飯島氏の後ろ盾を失うメンバー4人が、ジャニーズ事務所を退社することを後悔しはじめたというような記事が出はじめているのです。

きわめつけが今日のヤフトピ(Yahoo!トピックス)に出ていた、中居正広が「SMAPをやめたくない」と親しい人たちに後悔のメールを送っていたというスポニチの記事です。

Yahoo!ニュース
中居正広「SMAPやめたくない」親しい友人らに“後悔メール”(スポニチ)

一連の報道のなかでスポニチの“御用新聞ぶり“が際立っていますが、この記事もジャニーズ事務所や“芸能界のドン“など魑魅魍魎たちの意を汲んだもので、そうなるぞという半分“脅し“みたいなものでしょう。そのうち4人を「そそのかした」飯島氏のバッシングもはじまるはずです。

どうして芸能人が独立すると干されるのか。その芸能界のやくざなオキテが、今回も4人に対する圧力に使われているのです。そして、テレビ局や芸能マスコミがその圧力の片棒を担いでいるのです。スポニチをはじめとするスポーツ新聞も、テレビのワイドショーも、芸能界のやくざなオキテに対してはみんな見て見ぬふりです。誰もおかしいとは言わないのです。プロダクションが独立した芸能人を干すことを画策しても、テレビ局や芸能マスコミなどがそれに協力しなければ、やくざなオキテなど絵に描いた餅にすぎません。テレビ局や芸能マスコミが芸能界の魑魅魍魎に協力するから、やくざなオキテがまかりとおるのです。

リテラが書いているように、むしろ裏切ったのはキムタクのほうで、彼の行動の背後に、芸能界の魑魅魍魎たちの意図が隠されているのはあきらかでしょう。

リテラ
SMAP解散で「新潮」が暴いていた真相! 飯島マネはメリー氏によるパワハラ解雇、裏切ったのはキムタクだった

飯島氏が退社するいきさつにしても、あまりにも理不尽な気がします。キムタクを除く4人の決断には、そんな理不尽さに対する義憤の念もあったのではないでしょうか。

とは言え、今回の騒動が向かう道筋は、既に上記のスポニチの記事で示されているのです。4人が芸能界に残るのなら、詫びを入れてジャニーズ事務所に残るか、ジャニーズ事務所や”芸能界のドン”の息がかかった第三者のプロダクションに移籍するか、どっちしかないでしょう、芸能界では、独立は”足抜け”を意味するのです。”足抜け”に失敗した遊女が遊郭の主から制裁を受けるのと同じように、オキテ破りの飯島氏が芸能界から追放されるのは当然でしょう。年間250億円を売り上げるSMAPが独立なんて許されるはずがないのです。

怖い、怖い、芸能界。今、私たちが見ているのは、”奴隷契約”の存続を目論む芸能界の魑魅魍魎たちが、芸能マスコミを使って4人に圧力をかけている(文字通り謀反を起こした4人を締め上げている)光景なのです。そんな4人に「解散しないで」「元に戻って」と言うのは、それこそ芸能界の魑魅魍魎たちの思うつぼと言えるでしょう。


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2016.01.15 Fri l 芸能・スポーツ l top ▲