
九州で地震があった朝、多摩川の河原のグランドでは子どもたちがサッカーや野球などの試合をおこなっていました。グランドの脇では、応援に来た父兄たちが我が子に声援を送っていました。また、遊歩道では、ジョギングやウォーキングに励む人たちが引きも切らずに行き交っていました。それはいつもの週末の光景です。九州の地震なんて遠くの出来事にすぎないのです。でも、それは当たり前と言えば当たり前のことなのかもしれません。
私も、午後からいつものように散歩に出かけました。伊勢佐木町に行くと、なにやら人盛りができていました。今日と明日、みなとみらいや伊勢佐木町などで、好例の「ヨコハマ大道芸」が開催されていたのでした。
山下公園も、大勢の人たちが心地よい海風を受けながら散策していました。芝生の上にビニールを敷いて、ピクニック気分でおしゃべりに興じているグループもいました。
赤レンガ倉庫に行くと、広場で「ホーリー横浜」という催しがおこなわれていました。なんでもインドの色かけ祭りだそうで、キャーキャー歓声をあげながら、食紅のようなものをお互いの身体に塗りあっていました。私の田舎の大分にも、かまどの炭を塗りあう祭りがありますが、あれとよく似ていました。
広場に設けられたステージの上では、「踊るマハラジャ」のようなインドの踊りが披露されていました。周辺には、インドの食べ物や雑貨の店なども出ており、広場は故国の文化をなつかしむインドの人たちで埋め尽くされ、彼らが放つ強い香水の匂いがあたりに充満していました。
一方、私は、そんなインド人たちを見ながら、不謹慎にも(?)もっとダイエットしなきゃと思ったのでした。インド人はメタボな人が多いのです。女性も20代の半ばをすぎると、腰回りがえらく大きくなってくるみたいです。たしかにインド料理は、炭水化物のオンパレードなのです。
何事もなかったかのようないつもの週末。みんな笑いが弾け、さも楽しそうでした。私は、バカボンのパパではないですが、「これでいいのだ」と思いました。少なくとも、元気を与えるとか元気をもらったなどとバカなことを言うより余程マシなのです。

