『怪しいお仕事!』や『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』などの著書でおなじみのライター・北尾トロさんのブログ・オンライン古本屋の日常を読んでいたら、次の文章を見つけて、思わず「わかる~」と心の中で叫びました。

西荻で幻冬舎の国東氏とあう予定だったけど、近くにいるのでと電話。オシャレなカフェを指定される。
いやー、落ち着かない。この町にルノアールはないのか。

私も仕事に出かけると、よく喫茶店を利用しますが、そんなとき、いつも無意識のうちにルノアールを探している自分がいます。

おかげで普段仕事で出かける街に関しては、ルノアールの場所はほぼ把握しているつもりです。

ルノアールは何故か落ち着くのですよね。まわりがおじさんばかりだからというのもありますが、読書するにしても昼寝するにしても、長居するのにまったく気を使う必要がないのです。

それどころか、途中、「どうぞごゆっくりなさってください」と言わんばかりにお茶まで持って来るのですから、かえって恐縮するほどです。

若い頃、彼女とデートしているときも、「疲れたね~」「どっか休みたいね~」と言われ、「じゃあ、ルノアールに行こう」「この先にあるよ」と得意満面に答えて、「フーッ」とため息を吐かれたことが何度かありました。

ちなみに、今まで寝ぼけて、テーブルの上のコップを割ったことが二度ありました。しかし、いづれも「(弁償は)結構ですから」と言われ感激しました。

ただ、ルノアールのサイトを見ると、最近、ルノアールもご多聞にもれず「オシャレなカフェ」路線に転換している感じです。

ルノアールファンとしてはちょっとさみしい気がします。
2006.06.09 Fri l 日常・その他 l top ▲