昨日の夜遅く、喉が渇いたので冷たいものでも飲もうとキッチンに行ったら、キッチン全体が熱気におおわれ、サウナ風呂のようになっていました。
なんとキッチンに置いていた卓上電気グリルのコンセントをさしたままになっていたのでした。そのためにグリルが過熱して、異常な熱を発していたのです。
夕食に電気グリルで塩サバを焼いたのですが、そのままコンセントをぬくのを忘れていたのです。電気グリルにはガラス製の蓋が付いていますが、蓋の取っ手も素手では持てないくらい熱くなっていました。
前も書きましたが、味噌汁を温めようと電子レンジの戸を開けたら、前に温めたまま取り出すのを忘れていた味噌汁が出てきたなんてことはよくあります。それどころか、一度などは温め終えた味噌汁を取り出そうとしたら、中から味噌汁が二つ出てきて、狐に摘ままれたような気持になりました。前に取り忘れた味噌汁が入っているのに気付かないまま、またあらたな味噌汁を入れていたのです。年をとると、このように毎日がハリーポッターの世界です。
先日のことです。部屋にいると、ピンポーンとチャイムが鳴りました。モニターで見ると、白いワイシャツ姿の男性が立っていました。私は、どうせ怪しいセールスだろうと思ってそのまま無視しました。チャイムは何度か鳴ったのち、鳴りやみました。
ところが、それからしばらくして、再びチャイムが鳴ったのです。モニターで見ると、前と同じ男性が立っていました。私は、「うるさいな」と思いました。文句を言ってやろうかと思いましたが、我慢しました。そんなとき、出ていくと、大概怒鳴り合いになるからです。年も年なので、無用なトラブルを避けるのが賢明でしょう。
チャイムが止んだあと、ふとベランダの窓越しに外を見ました。すると、道路をはさんだ反対側の駐車場に数人の男性が立ってこちらを見ているのに気付きました。上着を着ているのはひとりだけで、あとは白いワイシャツ姿でした。私は、一瞬「警察?」と思いました。刑事たちが犯人宅を遠くから監視するテレビドラマのシーンによく似ていたからです。上着を着ているのは宅麻伸演じる「係長」なのか。
と思ったら、またピンポーンとチャイムが鳴ったのでした。でも、私は、やはり無視しました。チャイムが鳴り終えたあと、気持が悪くなったので玄関のドアの確認に行きました。するとびっくり。ドアにカギがかかってなかったのです。カギもドアチェーンも外れたままになっていたのです。
私は、またしても狐に摘ままれたような気持になりました。毎日がハリーポッターであることを考えれば、ドアのカギをかけ忘れたということは充分考えられます。彼らはそのために何度もチャイムを鳴らしたのか。
あの駐車場に立っていた男性たちは誰だったのか。ドアが開いていることを誰かが通報して警察が来たのか。でも、制服の警官ではなく、私服の刑事というのもちょっと解せません。それも、ドアが開いているだけで、まるで殺人事件のように何人も来るでしょうか。
やはり、新聞の勧誘員かなにかセールスの人間だったのか。彼らは、“絨毯爆撃”のように、その地域をグループでいっせいに飛び込みセールスするのはよくあることです。
「あの部屋、ドアにカギがかかってないぞ」
「部屋に誰かいるのか?」
「わからん」
そう話していたのかもしれません。「もう一回確認して来い」と言われて、チャイムを鳴らしたのかもしれません。あのまま部屋に入って来られたら、もう怒鳴り合いどころではなかったでしょう。
毎日がハリーポッターも一歩間違えば、笑い話では済まされないことになるのです。
なんとキッチンに置いていた卓上電気グリルのコンセントをさしたままになっていたのでした。そのためにグリルが過熱して、異常な熱を発していたのです。
夕食に電気グリルで塩サバを焼いたのですが、そのままコンセントをぬくのを忘れていたのです。電気グリルにはガラス製の蓋が付いていますが、蓋の取っ手も素手では持てないくらい熱くなっていました。
前も書きましたが、味噌汁を温めようと電子レンジの戸を開けたら、前に温めたまま取り出すのを忘れていた味噌汁が出てきたなんてことはよくあります。それどころか、一度などは温め終えた味噌汁を取り出そうとしたら、中から味噌汁が二つ出てきて、狐に摘ままれたような気持になりました。前に取り忘れた味噌汁が入っているのに気付かないまま、またあらたな味噌汁を入れていたのです。年をとると、このように毎日がハリーポッターの世界です。
先日のことです。部屋にいると、ピンポーンとチャイムが鳴りました。モニターで見ると、白いワイシャツ姿の男性が立っていました。私は、どうせ怪しいセールスだろうと思ってそのまま無視しました。チャイムは何度か鳴ったのち、鳴りやみました。
ところが、それからしばらくして、再びチャイムが鳴ったのです。モニターで見ると、前と同じ男性が立っていました。私は、「うるさいな」と思いました。文句を言ってやろうかと思いましたが、我慢しました。そんなとき、出ていくと、大概怒鳴り合いになるからです。年も年なので、無用なトラブルを避けるのが賢明でしょう。
チャイムが止んだあと、ふとベランダの窓越しに外を見ました。すると、道路をはさんだ反対側の駐車場に数人の男性が立ってこちらを見ているのに気付きました。上着を着ているのはひとりだけで、あとは白いワイシャツ姿でした。私は、一瞬「警察?」と思いました。刑事たちが犯人宅を遠くから監視するテレビドラマのシーンによく似ていたからです。上着を着ているのは宅麻伸演じる「係長」なのか。
と思ったら、またピンポーンとチャイムが鳴ったのでした。でも、私は、やはり無視しました。チャイムが鳴り終えたあと、気持が悪くなったので玄関のドアの確認に行きました。するとびっくり。ドアにカギがかかってなかったのです。カギもドアチェーンも外れたままになっていたのです。
私は、またしても狐に摘ままれたような気持になりました。毎日がハリーポッターであることを考えれば、ドアのカギをかけ忘れたということは充分考えられます。彼らはそのために何度もチャイムを鳴らしたのか。
あの駐車場に立っていた男性たちは誰だったのか。ドアが開いていることを誰かが通報して警察が来たのか。でも、制服の警官ではなく、私服の刑事というのもちょっと解せません。それも、ドアが開いているだけで、まるで殺人事件のように何人も来るでしょうか。
やはり、新聞の勧誘員かなにかセールスの人間だったのか。彼らは、“絨毯爆撃”のように、その地域をグループでいっせいに飛び込みセールスするのはよくあることです。
「あの部屋、ドアにカギがかかってないぞ」
「部屋に誰かいるのか?」
「わからん」
そう話していたのかもしれません。「もう一回確認して来い」と言われて、チャイムを鳴らしたのかもしれません。あのまま部屋に入って来られたら、もう怒鳴り合いどころではなかったでしょう。
毎日がハリーポッターも一歩間違えば、笑い話では済まされないことになるのです。