新宿駅~富士見駅~富士見パノラマリゾート~【入笠山】~富士見パノラマリゾート~富士見駅~八王子駅~菊名駅
※山行時間:約3時間(休憩含む)
※山行距離:約4キロ
※標高差:179m
※山行歩数:約10,000歩
昨日8月10日は「山の日」でした。と実は、「山の日」が祝日だということは知りませんでした。今、このブログを書くに際して初めて知った次第です。
今調べたら、「山の日」の祝日は2016年に制定されたみたいです。どうりで現天皇(浩宮)が、2016年に上高地で行われた「山の日」の式典に家族で参加したわけです。
昨日が休日だと知らないまま、「山の日」なので山に行きたいと思って、昨日の朝、新宿駅から7時15分発の特急あずさ71号に乗りました。南アルプスの入笠山(にゅうかさやま)に行こうと思ったからです。
夏の低山は先日の蕨山で懲りたので、標高1995メートルの入笠山だと灼熱地獄とは無縁に山に登ることができるのではないかと思ったのでした。それに、入笠山は麓のゴンドラ駅が既に標高1000メートルで、そこからゴンドラに乗って700メートル超をいっきに上がるので、山頂駅から山頂までは標高差が200メートルもないのです。そのため、約1時間のゆるゆる登山ができると聞いたので、のんびり山を楽しみながら歩きたいと思ったのでした。
特急あずさは、増発され15分おきに出ていました。あずさは普段は1時間に1本なので、臨時便が出ているみたいです。ただ、今年に関しては、お盆の帰省シーズンだからというより、感染防止のため(密を回避するため)という意味合いの方が大きいみたいです。新幹線も増発されているそうですが、あえて赤字便を運行するのですからJRも大変だなと思います。私が乗った午前7時15分発のあずさ71号も臨時便で、ネットのえきねっとで予約したのですが、座席を指定するのにあまりの空席だったので間違いじゃないかと思ったくらいでした。私が乗った車両には数人しか乗っていませんでした。なんだかJRが気の毒に思いました。
反対側のホームから出たひとつ前の7時発のあずさ1号には、結構な数のハイカーが乗っていました。早めに着いたので、ホームの待合室に入ったら、そこにも数人のハイカーが座っていました。いづれも60代くらいの男性のソロのハイカーでしたが、みんな、本を読んで時間を潰していました。なんだか子どもの頃によく見た昔のハイカーを思い出しました。昔は、山に登るのはお金もかかったということもあって、学生や学校の先生などインテリが多かったのです。待合室のハイカーたちは、7時発のあずさの乗車開始のアナウンスが流れると、みんないっせいに出て行き、私ひとりが残りました。
八王子に着くと、ホームにハイカーの姿が多くありましたので、八王子で乗り換えて大菩薩嶺に登る人が多かったようです。
あずさは、2時間15分で長野県の富士見という駅に着きました。富士見は、八ヶ岳連峰の麓にある小さな駅です。富士見駅から無料のシャトルバスに10分ほど乗ると、富士見パノラマリゾートのゴンドラ乗り場に着きました。
シャトルバスは、密を回避するため、座席はひとつ置きに座るようになっていました。そのため、定員の半分しか乗れません。しかし、二台のシャトルバスがピストンで運行されていました。乗る前に必ずマスクを着用し手を消毒しなければなりませんでした。運営母体が第三セクターとは言え、やはり、リゾート施設だからなのか、運転手の方も対応が丁寧で親切でした。日頃、社会主義国家のような市営バスを利用している(利用しなければならない)横浜市民にとっては、まるで別世界のような勤務態度でした。
ゴンドラ乗り場でも、切符を買う際に、感染が発生した場合に備えて名前と住所と連絡先を記入し、手の消毒が義務付けられていました。
富士見パノラマリゾートは、もともとはスキー場ですが、スキー人口が減少したのに伴い、雪のない期間はマウンテンバイクやハングライダーなど、ほかのアウトドアスポーツに力を入れているようです。特に、スキーのゲレンデを利用したマウンテンバイクは盛んなようで、ハイキングの客よりも多いくらいでした。地元の人に聞くと、入笠山(富士見)は今や国内でも有数のマウンテンバイクのメッカになっており、愛好家の間では有名なのだそうです。
ゲレンデのリフトは、マウンテンバイク専用になっていました。ゲレンデを走るのは、子どもや初心者なのだとか。上級者向けには、ゴンドラに乗って山頂駅の1780メートルの地点から麓のゲレンデまでいっきに下るコースがあるのだそうです。ゴンドラ乗り場でも、私の前にはマウンテンバイクを押したヘルメット姿の中年女性が並んでいました。また、帰りの時間になると、ゴンドラの乗り場は、ハイキング客に代わってマウンテンバイクの若者たちに占領されていました。
昨日の入笠山には多くの家族連れがハイキングに来ていましたが、登山者の高齢化はどこでも深刻な問題です。しかも、何度も言いますが、あと10年もすれば、登山人口の30%を占める多くの高齢者は山に行くことができなくなるのです。一方、入笠山のマウンテンバイクは、逆に若者や子どもが多く、あらためて登山がアウトドアとしては過去の遺物になっている現実を痛感させられた気がしました。「山の日」の祝日化に浮かれている場合じゃないのです。
ゲレンデでは、ハングライダーの講習も行われていました。山頂駅の先にはハングライダーの滑走場も設置されているのでした。
山頂駅の周辺には、山野草公園や湿原がありました。登山道と言えるのは、湿原を越えたあたりからです。後半の15分くらいにかなりきつい急登がありますが(その15分が長かった)、でも、小さな子どもも登っていました。また、家族連れやお年寄りの中には、山頂に登らずに山野草公園や湿原を散策している人も多くいました。ゴンドラはペットも可なので、犬を連れている人も多く、急登では、舌を出したワンちゃんがハアハア息をあげながら休憩していました。
私は、携帯用の植物図鑑を持って行ったのですが、ゴンドラの切符を買った際、「入笠に咲く花」というガイドブックを貰いました。ガイドブックには、詳細な花の図鑑が色別に載っており、それと照らし合わせて写真を撮りながら登りました。
ゴンドラに乗る場合も、マスクの着用と手の消毒が必要でした。しかも、ゴンドラは8人乗りですが、知らない人と乗り合うことはなく、家族やグループ単位で乗るようになっていました。私の場合ひとりでしたので、行きも帰りもひとりでゴンドラに乗りました。
山頂に行くと、多くの人で賑わっていました。四方に眺望がひらけており、標高が高い山の特権を享受することができました。山頂でも特に目立ったのが家族連れでした。みんな、ピクニック気分で弁当を広げていましたが、私は、帰りにマナルス山荘で昼食を食べるつもりだったので、岩場に座って水を飲んだだけでした。後ろの方から、「やっぱり山っていいよねえ~」という声が聞こえてきました。そんな声を聞くと、なんだか私まで嬉しくなるのでした。気温も下界と10度くらい違うようで、蕨山に登ったときのような多量の汗に苦しむこともありませんでした。
今回は、化学繊維のタオルのほかに、山ではタブーとされている綿のタオルを3枚持って行きましたが、綿のタオルは2枚使っただけでした。また、同じように山ではタブーとされている綿の下着の着替えも持って行きましたが、着替えることはありませんでした。
下着やタオルも、山で推奨されている速乾性のある素材のものは水分の吸収がよくないので、かえって綿の方が快適なのです。ただ、綿は速乾性がないので、あくまで着替え用にしか使えません。
帰りのマナスル山荘の昼食は、うっかりして山荘の前を通らないコースを下りたため、食べることができませんでした。そのため、山頂駅に併設されているレストランで、「山賊焼き定食」を食べました。
それにしても、観光地と言うこともあるのでしょうが、事細かに感染対策が取られていて、都内とは雲泥の差です。
行くたびに手の消毒を求められ、全部で5~6回消毒したかもしれません。山を歩くときもずっとマスクをしていました。まわりに人がいないときは顎にかけ、人とすれ違うときに鼻と口を覆いました。ただ汗で濡れるので、替えのマスクも3枚持って行きました。ほかに、携帯用の除菌シートと除菌スプレーも持って行きました。
このように感染防止を求められると、おのずと感染防止に気を使うようになるのです。それが「正しく怖れる」ためのキモです。富士見パノラマリゾートの感染対策に比べると、都内の通勤電車や繁華街などはメチャクチャの一語に尽きます。ここに至っても密などどこ吹く風で、我先に電車の座席に殺到しているサラリーマンやOLたちは、正気とは思えません。小池都知事に至っては、相変わらず「感染拡大」のボードを掲げて感染の恐怖を煽るだけで、有効な感染防止策はほとんど取っていません。再び外出自粛を言い出していますが、自粛なんて誰でも言えるのです。言うまでもなく、自粛は経済的な自殺行為です。そんな安直な方法ではなく、社会経済活動と並行した「正しく怖れる」ための感染防止策が必要なのです。
PCR検査は3割?の偽陰性が生じるので、のべつまくなしに検査しても意味がないと医師会をはじめ医療の専門家たちが言っていますが、そんなことを言っているのは日本だけです。陰性だと思って安心すると他人に感染させる懸念があると言いますが、今のように検査をせず自分が感染していることも知らずに他人に感染させる状況と比べて、どっちがマシかという話でしょう。科学者として(疫学的に)、3割の誤判定と7割の正しい判定のどっちに重きを置くかでしょう。そんなことを言っているから、日本だけ極端に検査数が少ないのです。そのくせ、(桁違いに検査数が少ないにもかかわらず)医療崩壊だけが取り沙汰されているのです。
日本の医療は世界の最先端にある、日本人は優秀、と言うのはホントなんだろうか、もしかしたらそれも「ニッポン、凄い!」の自演乙にすぎないのではないか、と思ってしまいます。
感染防止の無作為を棚にあげて、人々の恐怖心を煽るのは犯罪的ですらあります。そのために、この国には無神経と自粛警察の両極端しか存在せず、「正しく怖れる」知識や対策がなおざりになっているのでした。
下山後は、富士見駅から16時発のあずさ7号に乗り、八王子で横浜線に乗り換えて帰ってきました。
関連記事:
登山の自粛要請とマナーの問題
※サムネイル画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます。

富士見駅のホーム。特急あずさを見送る。

駅前のシャトルバスの乗り場。既にハイカーがバスを待っていました。

富士見駅。

シャトルバス。

富士見パノラマリゾートのゴンドラ地上駅。

夏のゲレンデ。

同上。

ゲレンデの先にゴンドラ乗り場があります。

お盆休みで尚且つ「山の日」なので、既に長蛇の列。

ゴンドラの中から前方を眺める。

後方を振り返ると遠くに街並み。

山頂駅の出口。

ハイキングコースの入り口の横にある休憩所。帰りにここでソフトクリームを食べました。

ハイキングコースの入り口。ここにも係員が立って道案内をしていました。





入笠湿原。

同上。

同上。

山彦荘。

マナスル山荘。ビーフシチューのほかにパンも評判です。パンの売り場には行列ができていました。

御所平。

岩場コースと迂回コースの分岐。岩場コースを選択しました。

急登を登りきると、山頂が見えてきた。

山頂の人々。みんな笑顔でした。










下山開始。

















帰りのゴンドラから。
※山行時間:約3時間(休憩含む)
※山行距離:約4キロ
※標高差:179m
※山行歩数:約10,000歩
昨日8月10日は「山の日」でした。と実は、「山の日」が祝日だということは知りませんでした。今、このブログを書くに際して初めて知った次第です。
今調べたら、「山の日」の祝日は2016年に制定されたみたいです。どうりで現天皇(浩宮)が、2016年に上高地で行われた「山の日」の式典に家族で参加したわけです。
昨日が休日だと知らないまま、「山の日」なので山に行きたいと思って、昨日の朝、新宿駅から7時15分発の特急あずさ71号に乗りました。南アルプスの入笠山(にゅうかさやま)に行こうと思ったからです。
夏の低山は先日の蕨山で懲りたので、標高1995メートルの入笠山だと灼熱地獄とは無縁に山に登ることができるのではないかと思ったのでした。それに、入笠山は麓のゴンドラ駅が既に標高1000メートルで、そこからゴンドラに乗って700メートル超をいっきに上がるので、山頂駅から山頂までは標高差が200メートルもないのです。そのため、約1時間のゆるゆる登山ができると聞いたので、のんびり山を楽しみながら歩きたいと思ったのでした。
特急あずさは、増発され15分おきに出ていました。あずさは普段は1時間に1本なので、臨時便が出ているみたいです。ただ、今年に関しては、お盆の帰省シーズンだからというより、感染防止のため(密を回避するため)という意味合いの方が大きいみたいです。新幹線も増発されているそうですが、あえて赤字便を運行するのですからJRも大変だなと思います。私が乗った午前7時15分発のあずさ71号も臨時便で、ネットのえきねっとで予約したのですが、座席を指定するのにあまりの空席だったので間違いじゃないかと思ったくらいでした。私が乗った車両には数人しか乗っていませんでした。なんだかJRが気の毒に思いました。
反対側のホームから出たひとつ前の7時発のあずさ1号には、結構な数のハイカーが乗っていました。早めに着いたので、ホームの待合室に入ったら、そこにも数人のハイカーが座っていました。いづれも60代くらいの男性のソロのハイカーでしたが、みんな、本を読んで時間を潰していました。なんだか子どもの頃によく見た昔のハイカーを思い出しました。昔は、山に登るのはお金もかかったということもあって、学生や学校の先生などインテリが多かったのです。待合室のハイカーたちは、7時発のあずさの乗車開始のアナウンスが流れると、みんないっせいに出て行き、私ひとりが残りました。
八王子に着くと、ホームにハイカーの姿が多くありましたので、八王子で乗り換えて大菩薩嶺に登る人が多かったようです。
あずさは、2時間15分で長野県の富士見という駅に着きました。富士見は、八ヶ岳連峰の麓にある小さな駅です。富士見駅から無料のシャトルバスに10分ほど乗ると、富士見パノラマリゾートのゴンドラ乗り場に着きました。
シャトルバスは、密を回避するため、座席はひとつ置きに座るようになっていました。そのため、定員の半分しか乗れません。しかし、二台のシャトルバスがピストンで運行されていました。乗る前に必ずマスクを着用し手を消毒しなければなりませんでした。運営母体が第三セクターとは言え、やはり、リゾート施設だからなのか、運転手の方も対応が丁寧で親切でした。日頃、社会主義国家のような市営バスを利用している(利用しなければならない)横浜市民にとっては、まるで別世界のような勤務態度でした。
ゴンドラ乗り場でも、切符を買う際に、感染が発生した場合に備えて名前と住所と連絡先を記入し、手の消毒が義務付けられていました。
富士見パノラマリゾートは、もともとはスキー場ですが、スキー人口が減少したのに伴い、雪のない期間はマウンテンバイクやハングライダーなど、ほかのアウトドアスポーツに力を入れているようです。特に、スキーのゲレンデを利用したマウンテンバイクは盛んなようで、ハイキングの客よりも多いくらいでした。地元の人に聞くと、入笠山(富士見)は今や国内でも有数のマウンテンバイクのメッカになっており、愛好家の間では有名なのだそうです。
ゲレンデのリフトは、マウンテンバイク専用になっていました。ゲレンデを走るのは、子どもや初心者なのだとか。上級者向けには、ゴンドラに乗って山頂駅の1780メートルの地点から麓のゲレンデまでいっきに下るコースがあるのだそうです。ゴンドラ乗り場でも、私の前にはマウンテンバイクを押したヘルメット姿の中年女性が並んでいました。また、帰りの時間になると、ゴンドラの乗り場は、ハイキング客に代わってマウンテンバイクの若者たちに占領されていました。
昨日の入笠山には多くの家族連れがハイキングに来ていましたが、登山者の高齢化はどこでも深刻な問題です。しかも、何度も言いますが、あと10年もすれば、登山人口の30%を占める多くの高齢者は山に行くことができなくなるのです。一方、入笠山のマウンテンバイクは、逆に若者や子どもが多く、あらためて登山がアウトドアとしては過去の遺物になっている現実を痛感させられた気がしました。「山の日」の祝日化に浮かれている場合じゃないのです。
ゲレンデでは、ハングライダーの講習も行われていました。山頂駅の先にはハングライダーの滑走場も設置されているのでした。
山頂駅の周辺には、山野草公園や湿原がありました。登山道と言えるのは、湿原を越えたあたりからです。後半の15分くらいにかなりきつい急登がありますが(その15分が長かった)、でも、小さな子どもも登っていました。また、家族連れやお年寄りの中には、山頂に登らずに山野草公園や湿原を散策している人も多くいました。ゴンドラはペットも可なので、犬を連れている人も多く、急登では、舌を出したワンちゃんがハアハア息をあげながら休憩していました。
私は、携帯用の植物図鑑を持って行ったのですが、ゴンドラの切符を買った際、「入笠に咲く花」というガイドブックを貰いました。ガイドブックには、詳細な花の図鑑が色別に載っており、それと照らし合わせて写真を撮りながら登りました。
ゴンドラに乗る場合も、マスクの着用と手の消毒が必要でした。しかも、ゴンドラは8人乗りですが、知らない人と乗り合うことはなく、家族やグループ単位で乗るようになっていました。私の場合ひとりでしたので、行きも帰りもひとりでゴンドラに乗りました。
山頂に行くと、多くの人で賑わっていました。四方に眺望がひらけており、標高が高い山の特権を享受することができました。山頂でも特に目立ったのが家族連れでした。みんな、ピクニック気分で弁当を広げていましたが、私は、帰りにマナルス山荘で昼食を食べるつもりだったので、岩場に座って水を飲んだだけでした。後ろの方から、「やっぱり山っていいよねえ~」という声が聞こえてきました。そんな声を聞くと、なんだか私まで嬉しくなるのでした。気温も下界と10度くらい違うようで、蕨山に登ったときのような多量の汗に苦しむこともありませんでした。
今回は、化学繊維のタオルのほかに、山ではタブーとされている綿のタオルを3枚持って行きましたが、綿のタオルは2枚使っただけでした。また、同じように山ではタブーとされている綿の下着の着替えも持って行きましたが、着替えることはありませんでした。
下着やタオルも、山で推奨されている速乾性のある素材のものは水分の吸収がよくないので、かえって綿の方が快適なのです。ただ、綿は速乾性がないので、あくまで着替え用にしか使えません。
帰りのマナスル山荘の昼食は、うっかりして山荘の前を通らないコースを下りたため、食べることができませんでした。そのため、山頂駅に併設されているレストランで、「山賊焼き定食」を食べました。
それにしても、観光地と言うこともあるのでしょうが、事細かに感染対策が取られていて、都内とは雲泥の差です。
行くたびに手の消毒を求められ、全部で5~6回消毒したかもしれません。山を歩くときもずっとマスクをしていました。まわりに人がいないときは顎にかけ、人とすれ違うときに鼻と口を覆いました。ただ汗で濡れるので、替えのマスクも3枚持って行きました。ほかに、携帯用の除菌シートと除菌スプレーも持って行きました。
このように感染防止を求められると、おのずと感染防止に気を使うようになるのです。それが「正しく怖れる」ためのキモです。富士見パノラマリゾートの感染対策に比べると、都内の通勤電車や繁華街などはメチャクチャの一語に尽きます。ここに至っても密などどこ吹く風で、我先に電車の座席に殺到しているサラリーマンやOLたちは、正気とは思えません。小池都知事に至っては、相変わらず「感染拡大」のボードを掲げて感染の恐怖を煽るだけで、有効な感染防止策はほとんど取っていません。再び外出自粛を言い出していますが、自粛なんて誰でも言えるのです。言うまでもなく、自粛は経済的な自殺行為です。そんな安直な方法ではなく、社会経済活動と並行した「正しく怖れる」ための感染防止策が必要なのです。
PCR検査は3割?の偽陰性が生じるので、のべつまくなしに検査しても意味がないと医師会をはじめ医療の専門家たちが言っていますが、そんなことを言っているのは日本だけです。陰性だと思って安心すると他人に感染させる懸念があると言いますが、今のように検査をせず自分が感染していることも知らずに他人に感染させる状況と比べて、どっちがマシかという話でしょう。科学者として(疫学的に)、3割の誤判定と7割の正しい判定のどっちに重きを置くかでしょう。そんなことを言っているから、日本だけ極端に検査数が少ないのです。そのくせ、(桁違いに検査数が少ないにもかかわらず)医療崩壊だけが取り沙汰されているのです。
日本の医療は世界の最先端にある、日本人は優秀、と言うのはホントなんだろうか、もしかしたらそれも「ニッポン、凄い!」の自演乙にすぎないのではないか、と思ってしまいます。
感染防止の無作為を棚にあげて、人々の恐怖心を煽るのは犯罪的ですらあります。そのために、この国には無神経と自粛警察の両極端しか存在せず、「正しく怖れる」知識や対策がなおざりになっているのでした。
下山後は、富士見駅から16時発のあずさ7号に乗り、八王子で横浜線に乗り換えて帰ってきました。
関連記事:
登山の自粛要請とマナーの問題
※サムネイル画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます。

富士見駅のホーム。特急あずさを見送る。

駅前のシャトルバスの乗り場。既にハイカーがバスを待っていました。

富士見駅。

シャトルバス。

富士見パノラマリゾートのゴンドラ地上駅。

夏のゲレンデ。

同上。

ゲレンデの先にゴンドラ乗り場があります。

お盆休みで尚且つ「山の日」なので、既に長蛇の列。

ゴンドラの中から前方を眺める。

後方を振り返ると遠くに街並み。

山頂駅の出口。

ハイキングコースの入り口の横にある休憩所。帰りにここでソフトクリームを食べました。

ハイキングコースの入り口。ここにも係員が立って道案内をしていました。





入笠湿原。

同上。

同上。

山彦荘。

マナスル山荘。ビーフシチューのほかにパンも評判です。パンの売り場には行列ができていました。

御所平。

岩場コースと迂回コースの分岐。岩場コースを選択しました。

急登を登りきると、山頂が見えてきた。

山頂の人々。みんな笑顔でした。










下山開始。

















帰りのゴンドラから。