今月でアマゾンプライムを退会しました。と言っても、三浦瑠麗をCMに起用したことに端を発した「#Amazonプライム解約運動」に同調したからではありません。アマゾンのCMに出ている三浦瑠麗を見てびっくりしたのは事実ですが、退会はそれとは関係なく、たまたま8月が更新月だったので更新しなかっただけです。
おそらく5~6年プライム会員だったと思いますが、どうして退会したのかと言えば、もう「安物買いの銭失い」をやめようと思ったからです。「送料無料」をいいことに、どうでもいいような商品をつい買ってしまうという悪癖から抜け出したいと思ったからです。
もっとも、「送料無料」と言っても、4900円の年会費を払っているので、実際は「無料」ではないのです。それに対して、年会費を取らないヨドバシドットコムは正真正銘の送料無料です。アマゾンに対抗しているのでしょうが、心配になるくらい凄いなと思います。
販売価格も、巷間言われるほどアマゾンは安くありません。一見安いようなイメージがありますが、それは中国製のコピー商品があふれているからにすぎません。タイムセールはもちろん、年に一度?おこなわれるプライムセールで安売りされている商品の多くは、その類のものです。
登山用品に限っても、ちゃんとした(という言い方は適切かどうかわからないけど)メーカーの商品は決して安くありません。むしろ、ヨドバシドットコムの石井スポーツより高いくらいです。
にもかかわらず、「送料無料」が頭にあるため、ついついアマゾンにアクセスして、そんなに必要でもないどうでもいい商品を買ってしまうのでした。そうやって、アマゾンプライムの「安物買いの銭失い」の戦略にはまってしまうのでした。
また、よくアマゾンでクレジットカードの不正利用に遭って高額請求が来たという話を聞きますが(有名人のブログなどにその手の話がよく出ていますが)、セキュリティ面でも常に不安がありました。
実際に、私自身もアカウントを盗まれて、中国製の得体の知れない商品の高評価レビューを大量に投稿されたことがありました。その際、カスタマーセンターの“窓口”に問い合わせたら(アマゾンの場合、サイトで“窓口”を見つけるのさえ非常に苦労します)、メールアドレスとパスワードの変更を行ってくださいという木で鼻をくくったような返事が届いただけでした。
また、あるとき、トレッキングシューズを買ったら、箱に記載のサイズと中の靴のサイズが違っていたということもありました。それで、カスタマーセンターに電話して「どうしてそんなことになるんですか?」と訊いたら、「さあ、中を確認してないからじゃないですかね」と言われて唖然としました。
しかも、交換はできず、一旦返品&返金した上で再度購入する方法しかできないと言われたのです。それどころか、購入した際、支払いはクレジットカードで決済したのですが、返金はアマゾンのギフト券(ポイント)になると言うのです。
私にミスがあったわけではないし、私の都合で返品するわけではないのです。これではアマゾン以外のショップで買い替えようと思ってもできないのです。しかも、ポイントは返品処理が終わってからの付与になるので、商品がアマゾンに届いてから数日後になるという説明でした。
それで、頭に来た私は、「アマゾンの対応はおかしい」と抗議のメールを送りました。すると、数分後、アマゾンの担当者から「今、交換品を発送する手続きをしました」とメールが届いたのでした。その“豹変ぶり”にも驚きました。今までのやりとりはなんだったんだと思いました。
ところが、これには後日談もあります。半月くらい経った頃、アマゾンで買い物して支払い手続きをしようとしたら、支払い金額がゼロ円になっているのです。でも、たしかに商品は購入したようになっています。
再度、よく確認すると、支払いはギフト券で済まされていました。まるで狐につままれたような話です。念の為に、「アカウントサービス」のギフト券を確認してみました。すると、驚いたことに、いつの間にか2万円近くのポイントが付与されていたのでした。
そこで初めて、先日あったトラブルを思い出したのでした。実際は商品の交換がおこなわれたにもかかわらず、システム上は返品扱いのままだったので、おそらくルールに従ってギフト券(ポイント)による返金がおこなわれたのでしょう。アマゾンと言えば、GAFAと呼ばれる世界的なIT企業です。どうしてこんなアナログなミスが発生するのかと思いました。
それで、私は、先のトラブルの経緯を説明し、今回の購入した分はあらためて支払うのでどうすればいいか方法を知らせてほしい、とアマゾンにメールを送りました(ついでに、気持が悪いのでギフト券も削除してほしいとも)。すると、当社のミスでご迷惑をおかけしたのでギフト券はそのままお使いください、と返事が来たのでした。
とここまで書いて、相手のミスとは言え、あのとき2万円近くのトレッキングシューズをタダでもらったにもかかわらず、プライムを退会した上に、このようにアマゾンの“悪口”を書いていることに、ちょっと後ろめたさを覚えました。
あだしごとはさておき(誰かの口真似)、「安物買いの銭失い」というのは、貧乏人のあるある話で、言うなれば貧乏人=お金が貯まらない人の習性のようなものです。その意味では、アマゾンはネット時代の新手の貧困ビジネスと言えるのかも知れません。
徴兵制導入を主張する三浦瑠麗がアマゾンのCMに起用された理由を考えると、アマゾンのユーザーに「安物買いの銭失い」の貧乏人が多い(たしかに、私のまわりでも金のないやつに限ってアマゾンのヘビーユーザーだったりします)ことと無関係ではないように思います。堤未果氏が書いているように、アメリカでは貧困層の若者が経済的な理由から軍隊にリクルートされる「経済的徴兵」が多く見られるそうです。
安倍首相は、このコロナ禍にあっても、先月、憲法改正についてのメディア戦略や根回しを早く進めるように、内閣府の長谷川補佐官に指示したそうですが、アマゾンのCMに徴兵制導入を主張する人物を器用したのは、マーケティング用語で言う「訴求性」という点では理に適っているとも言えるのです。
おそらく5~6年プライム会員だったと思いますが、どうして退会したのかと言えば、もう「安物買いの銭失い」をやめようと思ったからです。「送料無料」をいいことに、どうでもいいような商品をつい買ってしまうという悪癖から抜け出したいと思ったからです。
もっとも、「送料無料」と言っても、4900円の年会費を払っているので、実際は「無料」ではないのです。それに対して、年会費を取らないヨドバシドットコムは正真正銘の送料無料です。アマゾンに対抗しているのでしょうが、心配になるくらい凄いなと思います。
販売価格も、巷間言われるほどアマゾンは安くありません。一見安いようなイメージがありますが、それは中国製のコピー商品があふれているからにすぎません。タイムセールはもちろん、年に一度?おこなわれるプライムセールで安売りされている商品の多くは、その類のものです。
登山用品に限っても、ちゃんとした(という言い方は適切かどうかわからないけど)メーカーの商品は決して安くありません。むしろ、ヨドバシドットコムの石井スポーツより高いくらいです。
にもかかわらず、「送料無料」が頭にあるため、ついついアマゾンにアクセスして、そんなに必要でもないどうでもいい商品を買ってしまうのでした。そうやって、アマゾンプライムの「安物買いの銭失い」の戦略にはまってしまうのでした。
また、よくアマゾンでクレジットカードの不正利用に遭って高額請求が来たという話を聞きますが(有名人のブログなどにその手の話がよく出ていますが)、セキュリティ面でも常に不安がありました。
実際に、私自身もアカウントを盗まれて、中国製の得体の知れない商品の高評価レビューを大量に投稿されたことがありました。その際、カスタマーセンターの“窓口”に問い合わせたら(アマゾンの場合、サイトで“窓口”を見つけるのさえ非常に苦労します)、メールアドレスとパスワードの変更を行ってくださいという木で鼻をくくったような返事が届いただけでした。
また、あるとき、トレッキングシューズを買ったら、箱に記載のサイズと中の靴のサイズが違っていたということもありました。それで、カスタマーセンターに電話して「どうしてそんなことになるんですか?」と訊いたら、「さあ、中を確認してないからじゃないですかね」と言われて唖然としました。
しかも、交換はできず、一旦返品&返金した上で再度購入する方法しかできないと言われたのです。それどころか、購入した際、支払いはクレジットカードで決済したのですが、返金はアマゾンのギフト券(ポイント)になると言うのです。
私にミスがあったわけではないし、私の都合で返品するわけではないのです。これではアマゾン以外のショップで買い替えようと思ってもできないのです。しかも、ポイントは返品処理が終わってからの付与になるので、商品がアマゾンに届いてから数日後になるという説明でした。
それで、頭に来た私は、「アマゾンの対応はおかしい」と抗議のメールを送りました。すると、数分後、アマゾンの担当者から「今、交換品を発送する手続きをしました」とメールが届いたのでした。その“豹変ぶり”にも驚きました。今までのやりとりはなんだったんだと思いました。
ところが、これには後日談もあります。半月くらい経った頃、アマゾンで買い物して支払い手続きをしようとしたら、支払い金額がゼロ円になっているのです。でも、たしかに商品は購入したようになっています。
再度、よく確認すると、支払いはギフト券で済まされていました。まるで狐につままれたような話です。念の為に、「アカウントサービス」のギフト券を確認してみました。すると、驚いたことに、いつの間にか2万円近くのポイントが付与されていたのでした。
そこで初めて、先日あったトラブルを思い出したのでした。実際は商品の交換がおこなわれたにもかかわらず、システム上は返品扱いのままだったので、おそらくルールに従ってギフト券(ポイント)による返金がおこなわれたのでしょう。アマゾンと言えば、GAFAと呼ばれる世界的なIT企業です。どうしてこんなアナログなミスが発生するのかと思いました。
それで、私は、先のトラブルの経緯を説明し、今回の購入した分はあらためて支払うのでどうすればいいか方法を知らせてほしい、とアマゾンにメールを送りました(ついでに、気持が悪いのでギフト券も削除してほしいとも)。すると、当社のミスでご迷惑をおかけしたのでギフト券はそのままお使いください、と返事が来たのでした。
とここまで書いて、相手のミスとは言え、あのとき2万円近くのトレッキングシューズをタダでもらったにもかかわらず、プライムを退会した上に、このようにアマゾンの“悪口”を書いていることに、ちょっと後ろめたさを覚えました。
あだしごとはさておき(誰かの口真似)、「安物買いの銭失い」というのは、貧乏人のあるある話で、言うなれば貧乏人=お金が貯まらない人の習性のようなものです。その意味では、アマゾンはネット時代の新手の貧困ビジネスと言えるのかも知れません。
徴兵制導入を主張する三浦瑠麗がアマゾンのCMに起用された理由を考えると、アマゾンのユーザーに「安物買いの銭失い」の貧乏人が多い(たしかに、私のまわりでも金のないやつに限ってアマゾンのヘビーユーザーだったりします)ことと無関係ではないように思います。堤未果氏が書いているように、アメリカでは貧困層の若者が経済的な理由から軍隊にリクルートされる「経済的徴兵」が多く見られるそうです。
安倍首相は、このコロナ禍にあっても、先月、憲法改正についてのメディア戦略や根回しを早く進めるように、内閣府の長谷川補佐官に指示したそうですが、アマゾンのCMに徴兵制導入を主張する人物を器用したのは、マーケティング用語で言う「訴求性」という点では理に適っているとも言えるのです。