膝痛は既に2ヶ月以上経ちましたが、いくから改善されたものの、完治にはまだ程遠い状態です。自分の感覚では50%くらいです。そのあたりで行きつ戻りつしている感じです。

水(関節液)も7回ぬいていますが、すぐに溜まって、イタチごっこを繰り返しています。ヒアルロン酸も水をぬくたびに注入していますので、既に7回注入しています。明細書を見ると、現在の関節注射は「スベニールディスポ関節注25mg」が2回。その前は「アルツディスポ関節注25mg」をワンクール(5回)注入しました。

痛みは半分程度に緩和されたものの、水は相変わらず溜まっていますので、あまりヒアルロン酸の効果が出ているようには思えません。ドクターはいつも首を捻っていますが、そんなドクターの様子を見るたびに私は暗い気持になるのでした。

ただ、痛み止めを飲んでいる限り、通常の生活の範囲内であれば、それほどひどい痛みを感じることはなくなりました。前のように突き上げるような激しい痛みは姿を消しました。

今、いちばん気になるのは張りや突っ張っりです。また、歩いていると、膝のなかの筋肉か軟骨かなにかが緩んだようなグリグリした感覚が出ることがあります。おそらくそれも水が原因なのだろうと思います。

そう考えると、膝に溜まっている水がなくなれば今の状態がかなり改善するような気がするのです。

とは言え、少しでも歩数が多くなると、てきめんに膝の状態が悪くなるのも事実です。通常は毎日4500歩くらい歩いています。膝を痛める前は1万歩前後は歩いていましたので、運動量は半分くらいになっています。ただ、用事などがあって2000~3000歩余分に歩くと、途端に状態が悪くなり痛みも出て来るのです。腫れも大きくなっているのがわかります。

膝痛は個人差があり、自然治癒を待つしかないので、このように行きつ戻りつしながら鈍牛の歩みで進むしかないのかもしれません。それは自分でもわかっているつもりです。しかし、ストレスは溜まる一方で、ずっと気持が萎えたままです。思うように歩くことができないということが、こんなに大きなストレスになるとは思ってもみませんでした。いつの間にか暗い方に暗い方に、また、悪い方に悪い方に物事を解釈している自分に気付いて、ハッとすることがあります。

普段は、ドクターから指示された、膝をロックして足を5秒上げるおなじみのストレッチなどをやっていますが、最近は膝痛改善の本に書いていた軽めのスクワットも時折それに加えています。

ストレッチは、サポーターと同じように膝の関節を支える大腿四頭筋などの筋力を鍛えるのが目的だと書いていましたが、だとすれば効果が出るまで相当な時間がかかるのではないか、とまたネガティブに考えたりするのでした。

それに、ストレッチが逆に膝に負担を与え炎症の治りが遅くなることはないのかとか、そもそも膝関節症とオーバーユースによる炎症はどう違うのかとか、前も書きましたが、次々と疑問に襲われるのでした。

膝痛になったら、そんなモヤモヤした状態のなかに置かれるのです。よく言う「水抜きとヒアルロン酸でお茶を濁されている」ような気持になるのです。出口のないトンネルのなかを行ったり来たりしているような感じで、ホントに出口に辿り着けるのだろうかと不安になったりするのです。そのため、整形外科と整骨院を渡り歩く”渡り鳥患者”が出て来て、テレビの通販番組の格好のターゲットになったりするのでしょう。

「手術をした方が早いんじゃないか」「先生を紹介するよ」と言ってくれる知人もいますが、しかし、それはいくらなんでもオーバーではないかと思います。停滞しているとは言え、改善していることは事実なのです。痛みも以前より和らいでいるのです。そこに希望を持ちたいと思っています。最初に診断を受けたとき、膝関節症などではなく、単なるオーバーユースだろうと言われたのですが、そのことばを信じたい自分がいるのです。

また再び山に行きたいと思っているので、よけい焦る気持も強いし、ときに気持が沈むこともあるのでしょう。

膝痛になって思ったのは、他の病気のように、高度な医療の進歩みたいなものを実感することはほとんどありません。膝痛や腰痛や肩痛などの治療は、整形外科のすぐ近くにリハビリと称して整骨院の施術が存在しているように、注射や薬物よりストレッチやマッサージなど、どちらかと言えば理学療法が大きなウエイトを占めるような世界です。そのため、患者個人の治療に対する前向きな姿勢も大事だと言われるのです。その意味では、もう一度山に行きたいという気持は決して悲観するものではないはずで、そう思ってみずからを鼓舞しているのでした。
2021.05.24 Mon l 健康・ダイエット l top ▲