その後の膝の具合ですが、相変わらず停滞したままです。従って、ここに書く内容も同じことのくり返しになります。

膝を痛めた山行が3月10日ですから、もう3ヶ月が経ちました。痛みはいくらか緩和されたものの、少しでも歩数が増えると途端に痛みが増し、膝が腫れぼったくなります。要するに水が溜まるのです。

ヒアルロン酸は既に2クール(5週を2回)注入しましたが、あまり効いている感じはありません。もう一度山を歩きたいという気持が強いので、焦燥感ばかりが募り、気分は落ち込む一方です。

3週間前、病院に行った際、いっこうに水が止まらないのはもしかしたらオーバーユースではない別の原因があるかもしれないので、一度、精密検査をした方がいいかもしれませんね、と言われました。

ところが、不思議なことに、そう言われた途端に水が引き始めたのでした。そして、次の週、病院に行ったら、ドクターから「水が引いていますね」「これでやはりオーバーユースが原因だということがはっきりしました」「精密検査の必要はないですよ」と言われました。しかし、喜んだのもつかの間、先週行ったらまた水が溜まっていました。

痛みは、ずっと変わらず続いています。家のなかだと突っ張り感だけで、ほどんど痛みは感じないのですが、外を歩くと痛みが出てきます。そして、距離が長くなると痛みが増すのでした。痛める前に日課になっていた4キロの道を試しに歩いてみましたが、帰ってきたら膝の張りが尋常ではありませんでした。

先週でヒアルロン酸の2クールが終わったので、私はドクターに「やはり一度精密検査を受けてみます」と言いました。そして、新横浜にある総合病院の整形外科の紹介状を書いて貰いました。私自身、MRIで詳細に診て貰いたいという気持があったので、水が引いて精密検査は必要はないでしょうと言われたときは、正直、がっかりしたのでした。

山で酷使したのは紛れもない事実なので、今になって後悔していますが、ただそれにしてもこんなに長引くものなのかという疑問もあります。今までも山から帰ったら膝痛に襲われたことは何度もあります。膝の場合、1日おいてから症状が出て来るので、山から帰った翌日に膝痛で階段の上がり下りに苦労したということもありました。しかし、いつも2~3日経つと痛みもなくなりました。

今までの酷使が積み重なったからだと言われればそうかもしれませんが、今回に限って3ヶ月も痛みが引かないというのはいくらなんでもレベルが違いすぎるような気がしてなりません。仮にMRIで異常はないと言われても、それはそれでいくらか安心はできるのです。

週が明けた今日(月曜)、総合病院に電話して外来の予約を入れ、明後日、MRI検査を受けることになりました。

何度も言いますが、オーバーユースと変形膝関節症の違いがよくわかりません。ネットの見過ぎなのかもしれませんが、変形膝関節症のストレッチを行なったりすると、オーバーユースでは逆効果になる場合もあるのではないか。そう思ったりします。

先週も、ドクターと次のようなやりとりをしました。

「なるべく膝に負担をかけないことですね。そう言うと、じゃあ、トイレに行くのも這って行くのですか?と極端なことを言う患者さんがいるのですが、日常生活で必要な歩行は仕方ないでしょう。でも、筋力を落とさないために少しくらい痛くても歩こうなどと考えるのは間違っています。✕✕さん(私のこと)は、まだ若いので仕事をするのにある程度歩くのは仕方ありません。また、人より体格がいいので体重も重くて、その点も直りが遅い要因になっていると思います。ただ、足腰を鍛えようと無理して歩いたりするのは禁物ですよ」
「じゃあ、先生、たとえば膝をロックして足を上げて大腿四頭筋を鍛えるとかいうストレッチなどはどうなのですか?」
「スクワットのような体重がかかるストレッチは論外ですが、そういった体重がかからないストレッチは痛みを軽減する効果はあります。ただ、それでオーバーユースの症状が改善されるということはありません。それとはまったく無関係です。基本は膝を休ませることです。筋力を付けるというのは、膝が良くなってからの話ですよ」
「膝を痛めて3ヶ月になりますが、3ヶ月かかってこんな状態というのは普通にあり得ることですか?」
「あり得ますね。膝痛の場合、症状の程度だけでなく、その人の生活や体形・体格など別の要素も関わってくるので、治りが早い人もいれば遅い人もいる。千差万別です。膝には体重の3倍の負荷がかかると言われていますので、体重を落とすことも大事ですよ」

体重も落とせないで膝痛を治そうと思うなと言われているようで、穴があったら入りたいような気持になりました。

ドクターが言うには、前も書きましたが、膝痛の7割はオーバーユース、つまり使いすぎなのだそうです。変形膝関節症などは一部にすぎないと言っていました。使いすぎには老いも若きもない、誰でも膝痛になるそうです。

こんな状態ではいつになったら再び山を歩けるようになるかわかりませんが、とにかく、「絶望の虚妄なること亦希望に同じ」(魯迅)の精神で、目の前の課題をひとつひとつこなして気長に待つしかないのです。もどかしいけど、それしかないのです。でも、気分は暗い。


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膝を痛めた
2021.06.14 Mon l 健康・ダイエット l top ▲