横浜市長選は、今日(8月21日)が選挙運動の最終日で、明日が投票日です。それで一応、情勢に関する記事を書いておきます。
ちょうど1週間前の8月14日に神奈川新聞が下記のような記事を掲載して、地元では大きな衝撃をもって受け止められました。
カナロコ(神奈川新聞)
世論調査:山中氏先行、追う小此木氏 林・松沢・田中氏続く
で、この1週間で情勢がどう変わったのか。各メディアの出口調査によれば、「巻き返し」どころか逆に「引き離した」「引き離された」という声が多いようです。また、前の木下ちがや氏の文言にあるように、文字通り「脅迫と粛清の嵐」のすさまじい「切り崩し」のなかで、切り崩された候補はとうとう先頭争いから脱落したという報道もあります。「村社会」の”暗闘”が、”暗闘”どころか白日下の内ゲバにまでエスカレートしたことで、「引き離した」候補が益々漁夫の利を得たという側面はたしかにあるでしょう。
もちろん、デルタ株の感染拡大が追い風になったのも間違いありません。「災害級の感染拡大」「今まで経験したことのない事態」などと言いながら、オリ・パラを開催し、トンチンカンな自粛要請をくり返すだけの菅政権に対する反発が、地元の市長選で「側近中の側近」の苦戦になって示された(言うなれば意趣返しされた)と言えなくもないのです。
さらに横浜市の感染対策のお粗末さがそれに輪をかけています。10万人当たり感染者数では、沖縄県・東京都・神奈川県の三県が上位を占めていますが、横浜市の一日の新規感染者数も最近は千人の大台を越えるようになってます。また、神奈川県の「入院率」は公式では9%(入院が必要な患者100人のうち9人しか入院できない)と発表されていますが、実際はもっと深刻で感染して重症化しても病院を見つけるのは至難の業だ、最初からあきらめるしかないと公然と言われているのです。つまり、完全に医療崩壊を招いているのです。医療崩壊というのは、手っ取り早く言えば「放置」です。感染しても病院に入れず「放置」されるというのは、新型コロナウイルスは風邪と同じというネトウヨのような陰謀論者ならいざ知らず、リアルな日常を生きる真っ当な市民にとってはきわめて深刻な話で、それが市長選の情勢に反映されるのは当然と言えば当然でしょう。
そんななかで、横浜市ではワクチン接種も遅々として進んでいません。知り合いの50代後半の人は、まだ接種券も届いてないと嘆いていました。ワクチンも打てない、感染しても病院にも入れない。もう踏んだり蹴ったりというのが実情なのです。
ただ一方で、「危ない」と言って危機感を煽るのが選挙の常套手段でもあり、「引き離した」「引き離された」という報道は額面どおりに受け取れないという慎重な声もありました。
元町のバッグの「キタムラ」の社長がIR推進の候補を応援しているのは横浜では有名な話ですが、その「キタムラ」では「脅迫と粛清の嵐」のなかで不買運動に見舞われ、社長が憤慨しているというオチまでありました。
Yahoo!ニュース
SPA!
横浜市長選で小此木氏失速、菅首相の「全面支援」がマイナス要因に
政治と宗教の話がタブーだというのは商売のイロハです。商売のイロハを忘れた5代目経営者には当然のツケと言うべきかもしれません。かつてハマトラをけん引したおしゃれブランドの社長がIR=カジノ誘致の先頭に立っているのは、どう考えてもシャレにならないでしょう。
でも、私は、前も書いたように、「村社会」の蟻の一穴しか興味がありません。とにかく、このチンピラの街に風穴を空けることが肝要なのです。
関連記事:
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横浜市長選の魑魅魍魎 ‐ 追記
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ちょうど1週間前の8月14日に神奈川新聞が下記のような記事を掲載して、地元では大きな衝撃をもって受け止められました。
カナロコ(神奈川新聞)
世論調査:山中氏先行、追う小此木氏 林・松沢・田中氏続く
で、この1週間で情勢がどう変わったのか。各メディアの出口調査によれば、「巻き返し」どころか逆に「引き離した」「引き離された」という声が多いようです。また、前の木下ちがや氏の文言にあるように、文字通り「脅迫と粛清の嵐」のすさまじい「切り崩し」のなかで、切り崩された候補はとうとう先頭争いから脱落したという報道もあります。「村社会」の”暗闘”が、”暗闘”どころか白日下の内ゲバにまでエスカレートしたことで、「引き離した」候補が益々漁夫の利を得たという側面はたしかにあるでしょう。
もちろん、デルタ株の感染拡大が追い風になったのも間違いありません。「災害級の感染拡大」「今まで経験したことのない事態」などと言いながら、オリ・パラを開催し、トンチンカンな自粛要請をくり返すだけの菅政権に対する反発が、地元の市長選で「側近中の側近」の苦戦になって示された(言うなれば意趣返しされた)と言えなくもないのです。
さらに横浜市の感染対策のお粗末さがそれに輪をかけています。10万人当たり感染者数では、沖縄県・東京都・神奈川県の三県が上位を占めていますが、横浜市の一日の新規感染者数も最近は千人の大台を越えるようになってます。また、神奈川県の「入院率」は公式では9%(入院が必要な患者100人のうち9人しか入院できない)と発表されていますが、実際はもっと深刻で感染して重症化しても病院を見つけるのは至難の業だ、最初からあきらめるしかないと公然と言われているのです。つまり、完全に医療崩壊を招いているのです。医療崩壊というのは、手っ取り早く言えば「放置」です。感染しても病院に入れず「放置」されるというのは、新型コロナウイルスは風邪と同じというネトウヨのような陰謀論者ならいざ知らず、リアルな日常を生きる真っ当な市民にとってはきわめて深刻な話で、それが市長選の情勢に反映されるのは当然と言えば当然でしょう。
そんななかで、横浜市ではワクチン接種も遅々として進んでいません。知り合いの50代後半の人は、まだ接種券も届いてないと嘆いていました。ワクチンも打てない、感染しても病院にも入れない。もう踏んだり蹴ったりというのが実情なのです。
ただ一方で、「危ない」と言って危機感を煽るのが選挙の常套手段でもあり、「引き離した」「引き離された」という報道は額面どおりに受け取れないという慎重な声もありました。
元町のバッグの「キタムラ」の社長がIR推進の候補を応援しているのは横浜では有名な話ですが、その「キタムラ」では「脅迫と粛清の嵐」のなかで不買運動に見舞われ、社長が憤慨しているというオチまでありました。
Yahoo!ニュース
SPA!
横浜市長選で小此木氏失速、菅首相の「全面支援」がマイナス要因に
政治と宗教の話がタブーだというのは商売のイロハです。商売のイロハを忘れた5代目経営者には当然のツケと言うべきかもしれません。かつてハマトラをけん引したおしゃれブランドの社長がIR=カジノ誘致の先頭に立っているのは、どう考えてもシャレにならないでしょう。
でも、私は、前も書いたように、「村社会」の蟻の一穴しか興味がありません。とにかく、このチンピラの街に風穴を空けることが肝要なのです。
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