FIFAがワールドカップで優勝したアルゼンチンに対して、決勝戦において「規定違反」があったとして、処分の手続きを開始したというニュースがありました。

AFP
FIFA、アルゼンチンの処分手続き開始 W杯決勝で規定違反か

記事は次のように伝えています。

 FIFAは、アルゼンチンに「攻撃的な振る舞いやフェアプレーの原則への違反」や「選手と関係者の不適切行為」のほか、メディアとマーケティングに関する規定違反があった可能性を指摘している。


私は、それみたことかと言いたくなりました。手前味噌になりますが、私は、ワールドカップでアルゼンチンが嫌いだとして、このブログで下記のような記事を書きました。

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しかし、日本のメディアは、アルゼンチンの優勝を我が事のように喜び、「勝てば官軍」のような称賛の記事のオンパレードだったのです。サッカー専門のメディアも含めて、アルゼンチンの「汚いサッカー」を指摘する声は皆無でした。

それは、カタール大会のいかがわしさに対しても同じでした。一片の見識もないのです。疑問を呈する声はいっさいシャットアウトして、「勝てば官軍」の報道一色に塗られたのでした。

この思考停止した“日本的な光景”は、サッカーだけの話ではありません。ウクライナ侵攻についても、中国脅威論についても同じです。そこにあるのは、寄らば大樹の陰の浅ましい心根だけです。

「国境なき記者団」による2022年の「世界報道の自由度ランキング」で、日本は180ヶ国中、前年の67位からさらにランクを落として71位だったのですが、そのことについても、メディアも国民も危機感などはまったく見られません。ちなみに、アジアでは台湾が38位、韓国が43位です。

「世界報道の自由度ランキング」が71位という、既に独裁国家並みの報道の自由しかない日本のメディアのテイタラクは、たとえば、(わかりやすい例を上げれば)ガーシーの問題にもよく表れています。

警視庁が強制捜査に乗り出したことについても、メディアは盛んに著名人に対する名誉棄損や脅迫を上げていますが、警視庁のホントの狙いはもっと深いところにある、と「アクセスジャーナル」が書いていました。

アクセスジャーナル
<芸能ミニ情報>第108回「警視庁は、ガーシー議員とZをセットで狙っている?」

ガーシーがドバイに「逃亡」したのもそうですが、「身の安全のために」日本に帰国しないと主張していたのは、最初から不自然でした。現在は、著名人に対する名誉棄損などのために逮捕されたくないからという主張に変わっていますが、当初はそうではなかったのです。

”何か”に怯えていたのです。裏カジノに手を出して莫大な借金を抱えていたことは知られていましたので、反社の闇金融から追い込みをかけられているのではないかと思っていましたが、それだけだったのか。

「アクセスジャーナル」は、「特殊詐欺集団の大物元締」との関係を指摘しています。「興味深い情報」として、二人は「汚れ仕事を手を染めているだけでなく、連携していると聞いていた」と書いていました。警視庁は、YouTubeからの収入などを管理する「合名会社」やその関係者宅を家宅捜索し、一部では捜査の過程で新たな「投資トラブルがあったことも発覚した」と伝えられています。

「アクセスジャーナル」が言う「汚れ仕事」が、著名人に対する「常習的脅迫」だけ・・を指しているとはとても思えません。捜査は、YouTubeによる著名人への名誉棄損や脅迫から、別の方向に進んでいるような気がしてなりません。

国会議員に対する強制捜査に着手したというのは、国会議員には国会開会中は逮捕されないという「不逮捕特権」がありますので、当然国会との調整もついた上のことでしょう。

と思ったら、案の定、参議院の石井準一議院運営委員長が、ガーシーに対して、今月の23日に召集される通常国会も欠席が続けば「懲罰に相当する」との認識を示したという報道がありました。

ガーシーは3月の上旬に帰国すると答えていますが、石井議院運営委員長は今月の通常国会と言っているのです。警視庁が国会の処分を視野に強制捜査に着手したのは間違いない気がします。誰かも言っていましたが、たしかに「詰んできた」ように思います。

芸能人に女性をアテンドし、裏カジノに手を出して、既に和解したとは言え”BTS詐欺(まがい)”まではたらき、それで芸能界の周辺にたむろするいかがわしい人間達と関係がないというのは、どう考えても無理があるでしょう。

だからと言って、ガーシーの標的になった芸能人がまったくの被害者なのかと言えば、そうも言えないのが芸能界が芸能界たる所以です。吉本隆明ではないですが、芸能界は普通のお嬢ちゃんやお坊ちゃんでは務まらない”特殊な世界”なのです。言うなれば、美男美女の不良ワルが集まったところなのです。当然、脛に傷を持つ不良ワルも掃いて棄てるほどいるでしょう。

名誉棄損や脅迫といった”軽犯罪”で、どうして関係者宅まで家宅捜索されるのか。そもそも「合名会社」や関係者というのは何なのか。疑問は尽きませんが、メディアは右へ倣いしたようなおざなりな報道をくり返すだけです。

私は、ここに至って、再びみずからの動画でガーシーに弁明させた田村淳に対しても、何をそんなに怯えているのかと思いました。「ワイドナショー」でも田村淳はガーシーを擁護していたようですが、それは単なる逆張りとは思えません。
2023.01.15 Sun l 芸能・スポーツ l top ▲