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■プライバシーがダダ漏れの記者会見


広末涼子の「W不倫」があくまで個人の生き方の問題で、広末涼子の女優としての評価にいささかの影響を与えるものではないことは言うまでもありません。と言うか、影響を与えるようなバカなことをしてはならないのです。

今回の騒動で「唯一」と言ってもいいような問題は、あの乙女チックなラブレターや交換日記を誰が流出させたのか、誰が週刊文春に提供したのかということだけです。

そんな中で、夫のキャンドル・ジュン氏が、突如記者会見を開くという出来事がありました。

キャンドル・ジュン氏は、冒頭、「広末ジュンです」と婿養子に入っている自分を紹介していましたが、何だかそんな自己紹介に記者会見を開いた意図が隠されているような気がしないでもありませんでした。家族が住んでいたのは広末が購入した家だそうで、「W不倫」が発覚する直前に(広末の“名代”の)彼女の母親から離婚を切り出されて、「家を出て行ってほしい」と言われたそうです。

三人の子どもたちは、母親の広末の元に残ることを選択したので、どうやら一人で家を出たみたいです。

キャンドル・ジュン氏は、広末は「良き妻であり. 最高の母親だった」と言っていましたが、それに対して、ファンなどから「救われた」「ありがとう」という反応があったという記事がありました。私は、その記事を見て頭の中は「!?」マークしか浮かんできませんでした。

その一方で、広末涼子は、何年に一回か、仕事のプレッシャーから派手な恰好で夜遊びすることがあり、前にも浮気したけど本人には内緒で「示談した」というようなことまで”暴露”していたのでした。キャンドル・ジュン氏は、広末涼子がメンヘラで、性的に放縦な傾向があるかのように言っていましたが、事実であるかどうかに関係なく、それは他人ひと様に吹聴するようなことではないでしょう。

広末涼子自身は、「これが私の個性だ」とキャンドル・ジュン氏に言ったそうですが、女優としてその言やよしと思いました。女優にとって、良妻賢母であるかどうかなどどうだっていいのです。女優が二つも三つもの顔を使い分けるのは当たり前です。

何だか”ドロ沼離婚劇”という、おなじみの(くだらない)自作自演が既に始まっているような気がしてなりません。もしかしたら今回の騒動の本題は、そっちの方かもしれないのです。

また、「不倫報道を機に家庭内のプライバシーが暴かれ『次男や長女は長男と血がつながっていないことは知りませんでした。次男には心の成長を見て折を見て話そうと思っていました。こんな形でうちの事情を知り、本当かどうかも分からないことを多数目にして、何も悪いことをしていないうちの子たちがどうやって外を歩けばいいんでしょうか』と訴えた」(中日スポーツ)のですが、しかし、何のことはない、自分もそうやって家庭内のプライバシーをメディアにダダ漏れさせているのでした。私は、父親の記者会見によって、次男や長女の幼い心が傷つくことの方が逆に心配になりました。

それに、言葉尻を捉えるようですが、「次男や長女は長男と血がつながっていない」と言っていますが、血はつながっているのです。ただ、自分との血縁関係で血がつながってないだけです。そこには、キャンドル・ジュン氏の古い家族観が顔を覗かせているような気がしました。

■メディアの反応とホリエモンの発言


ところが、キャンドル・ジュン氏の奇妙な記者会見を好意的に受け止めているメディアもあるのでした。

日刊ゲンダイは、「夫ジュン氏“けじめ会見”で状況一変…広末涼子が迫られる『引退、仮面夫婦、元サヤ』の三択」という記事の中で、キャンドル・ジュンさんの会見で、世間の印象が変わったとして、「キャンドル・ジュン氏は18日の会見で、広末の情緒不安定なこれまでの様子や過去の不倫についてまで包み隠さず話したため、『これまで“謎のヒモ夫”と見る向きもあったのが、むしろ好感度は爆上がり。もう誰もジュンさんを悪く言う人はいないでしょう』(スポーツ紙芸能デスク)」というようなコメントを紹介していました。と、まるでキャンドル・ジュン氏が、記者会見で逆転ホームランを打ったかのような書きっぷりなのでした。日刊ゲンダイの中では既に、広末涼子VSキャンドル・ジュンの“ドロ沼離婚劇”の構図ができているのかもしれません。

日刊ゲンダイ
夫ジュン氏“けじめ会見”で状況一変…広末涼子が迫られる「引退、仮面夫婦、元サヤ」の三択

それに対して、キャンドル・ジュン氏の記者会見を批判し、ラブレターの流出について、「あれ(手紙を)多分暴露したのはキャンドル・ジュンさんなんでしょうけど」と自身のYouTubeチャンネルでコメントしたホリエモンに対しては、批判が集中しているそうです。

ジャニー喜多川氏の性加害の問題では相変わらず上目使いで事務所の出方を伺うだけなのに、広末涼子の「W不倫」になると、狂ったように悪意に満ちた記事を書き散らしている『女性自身』は、その批判の声をコタツ記事で次のように伝えていました。

Yahoo!ニュース
女性自身
「誹謗しすぎ」「胸糞悪い」ホリエモン 広末の夫キャンドル・ジュン氏への“適当発言”に批判殺到

《ホリエモン好きだけど、この件は鳥羽さんが悪いでしょ。知り合いだからって大目に見過ぎ》
《なんの情報もないなら動画にしなきゃいいのに。相変わらず人を小馬鹿にしたただた胸糞悪い時間だった》
《キャンドルジュンさんのこと誹謗しすぎ あと、話盛りすぎ、若手俳優なんて言ってないじゃん》
《キャンドルジュンさんへの物言いがちょっとひどいです。間違ったこと(暴露したのはジュンさんではない)だしそういったことに抗議するために命を捨てるとも言ってましたし事実とわかってること以外言わないでほしいです。》
《証拠の手紙とかキャンドルさんじゃなかったらどうするんですか?言いっぱなしですか?影響力あるのだから確信がある事だけ発言して欲しいです。今日はとても意地悪に感じました》


私は、「なんじゃらほい」という感想しかありません。まあ芸能マスコミにすれば、鎮火するより炎上した方が美味しいのはたしかなのでしょう。こんなコタツ記事を書く暇があるなら、ラブレターや交換日記を誰が週刊文春に提供したのか取材しろよと言いたくなります。

メディアにプライバシーが暴かれて迷惑していると言いながら、みずから進んでプライバシーをどんどん流出させているキャンドル・ジュン氏の矛盾は、火事だと言いながら火を点けてまわっているような感じがしないでもありません。案外、そこに今回の騒動のモヤモヤとゲスないやらしさがあるのかもしれないのです。
2023.06.21 Wed l 芸能・スポーツ l top ▲