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(若宮大路・段葛)




■鎌倉の中国人団体客


今日、久し振りに鎌倉に行きました。コロナ下ではずっと行ってなかったので、4年振りくらいです。

仕事だったのですが、ついでに鶴岡八幡宮にお参りをしました。

鶴岡八幡宮にお参りしたあと、待ち合わせまでまだ時間があったので、サラリーマン時代に鎌倉を担当していたときによく行っていた駅の近くの喫茶店で、涼みながら時間の調整をしました。

すると、隣の席に中国人の団体がやって来たのでした。話声が煩いのはもちろんですが、アイスコ―ヒーやジュースなどを注文すると、彼らはそれをチューチュー音をさせながら一気に飲み干すので、チューチューの合奏が始まるのでした。日本人はチューチュー音をさせて飲むのはお行儀が悪いと言われるのですが、中国人にはそういったお行儀はないみたいです。喫茶店だからと言って、恰好を付けてお上品に飲むという感覚もないようです。

そのあとはおなじみの撮影会が始まりました。ただの喫茶店なのに何の記念になるのか、みんなで撮影を始めたのです。撮影者が私の席の前までやって来て、大声を上げながらスマホを掲げるので注意しようかと思いましたが、しかし、中国語でまくしたてられたらそれはそれで面倒なので、心の中で悪態を吐きながら我慢しました。

中国人はどうしようもないな、とネトウヨまがいのことを考え(心の中で)舌打ちしていたら、中国人の団体が帰ったあと、今度はワイシャツ姿の日本人のサラリーマンがあたりはばからず大声で電話をし始めたのでした。

「今、鎌倉の○○で休憩ですよ」「ハッハッハ、休憩ですよ、休憩」

これじゃ日本人も中国人も同じじゃないかと思いました。

考えてみれば、私たちが普段「マナー」と言っているのは西洋由来のマナーなのです。そう考えれば、日本人も中国人も目くそ鼻くそであるのは当然かもしれません。

■近所のスーパーのレジに戸惑った


仕事の話は、条件が合わず不成立に終わりました。予想外の結果だったので、落ち込んだ気分のまま最寄り駅に帰って来ました。しかし、誰かの台詞ではないですが、とは言え腹は減るのです。夕飯のおかずを買うために駅裏のスーパーに寄りました。

買物したあと、いつものように精算するためにセルフレジの前に立ったものの、画面を見て思わず二度見してしまいました。レジが支払方法を選択する画面になっていたからです。今までは、商品をスキャンして、「会計する」をタッチしたあとにその画面が出ていたのです。

いつもと違う画面に戸惑った私は、「これ大丈夫か?」という感じで立ち尽くしてしまいました。もしかしたら機械が壊れているのではないかと思ったのです。

すると、レジのコーナーの端で見ていた店員がやって来て(いつものきれいな店員ではなく、見たこともない中年の店員でしたが)、「お支払い方法は現金ですか?」と訊くのです。それで「カードです」と答えると、ここをタッチして下さいと言って「クレジットカード」と書かれた文字を指し示したのでした。

私は戸惑ったまま指示されたとおりにタッチすると、「商品をスキャンして下さい」という画面に変わりました。私は、「何だこりゃ」と思いながら、品物をスキャンしました。

そして、全てスキャンし終えて、「会計する」をタッチすると購入金額が表示され、「クレジットカードを挿入して下さい」と文字が表示されました。それは今までと同じでした。

右端にある挿入口にカードを差し込むと、いったん奥まで入り、すぐにカードが戻って来ました。今までは戻るまでしばらく時間がかかり、カードが戻ると決済が終わった合図みたいになっていました。

私は今までと同じように、決済が終わったものと思って戻ったカードを引き抜きました。すると機械の上にある赤ランプが点灯して、再び「見たこともない中年の店員」がやって来て、「あっ、カードを抜きました?」と訊かれました。

「はい」
「早く抜いたのでエラーになったみたいですね」
「‥‥」
「ここに『カードを抜いて下さい』と表示されてから抜いてください。すいませんが、もう一度カードを挿入してもらえますか?」

どうせなら「いつものきれいな店員」とやりとりしたかったな、まったく今日はついてないな、と思いながら、少し苛立って「これって機械が変わったんですか?」と訊きました。

「エエッ、おとといから変わったんですよ」
そう言えば、駅裏のスーパーに来たのは3〜4日振りです。
「やっぱり、そうか。前の方がやりやすかったですね。最初に支払い方法が出て来るなんて、順番が逆じゃないですか。そんなレジは初めてですよ」と、私は嫌味を言ったのでした。

夕方なのに、セレフレジがいつもより空いていたのはそのせいかも知れないな、と思いました。そもそもそのスーパーがセルフレジを導入したのはコロナ禍になってからなので、たぶん2年くらい前だったと思います。それなのに、どうしてまた違う機械に変える必要があったのか。

と思ったら、どうやら今までのレジでは対応してなかったペイペイなどのスマホ決済に対応するためだったようです。

もっとも、そのスーパーは駅に近いということもあって、高齢のお客も多く、セルフレジを導入してからも、相変わらず有人レジに行列ができるような状態でした。これでは益々有人レジの列が長くなるだけのような気がします。

当たり前のようにキャッシュレス化が進み、高齢者など新しいシステムに対応できない人たちはどんどん置いて行かれるばかりです。それはマイナンバーカードなども同じです。

システムや機械に自分を合わせろ、文句を言わずに食らい付いて行け、と言われているような感じです。コロナ禍によって急速に進んだキャッシュレス化や無人化。突然登場したパネル操作とそのシステムに戸惑う人たちは、慣れてないからだ、そのうち慣れるので問題はない、と言われて放置されるのでした。

一方で、キャッシュレス化によって、個人情報がいいように抜き取られ、私たちの消費行動がビッグデータと呼ばれる金の成る木になったという、もうひとつの現実もあります。もうそれは押しとどめることができないほど既成事実化しています。

若作りの私はペイペイも利用しているので、スマホ決済に対応するようになればそれはそれで便利になりますが、しかし、どうしてあんな使い勝手の悪い機械に変更したのか。若ぶっているわりに、変化に柔軟に対応できない私は、戸惑ったまま店をあとにしたのでした。と、ホントは、山登りと同じで、ヒーヒー言いながらやっとどうにか付いて行っているだけなのです。


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2023.09.20 Wed l 鎌倉 l top ▲