女帝小池百合子



何故か文春オンラインに、小池百合子都知事の学齢詐称問題に関して、『女帝 小池百合子』の著者の石井妙子氏の記事がアップされていました。

文春オンライン
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「小池百合子さんはカイロ大学を卒業していません」かつての“同居人”が実名証言を決意した理由とは

小池百合子都知事の「学歴詐称疑惑」に元同居人がカメラの前で覚悟の実名証言をした

2020年に発売になった『女帝 小池百合子』が文庫に入ったので、その販促のためなのかと思いましたが、販促にしては「学歴詐称」を証言した元同居人の「早川さん」が(リスクを冒して)実名を公表し、ビデオであらためて証言するなど、結構手の込んだものになっているのでした。

新型コロナウイルスでも、フリップ芸と言われた小池都知事のパフォーマンスは常に注目を集め、このブログでも書きましたが、さながら「一人勝ち」の様相でした。

政界入りしてからも、「政界の渡り鳥」「爺々殺し」などと言われ、そのときどきの権力者にすり寄りながらパフォーマンスの”能力”を如何なく発揮して今日の地位を手にしたことは、今更説明するまでもないでしょう。もちろん、そこには、橋下徹氏など同じように、無定見なメディアの側面援助(ヨイショ)が大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。

しかし、小池百合子氏は、あくまで「政界の渡り鳥」「爺々殺し」であり、パフォーマンスの”女王”にすぎないのです。「女性初の自民党総裁候補」「女性初の東京都知事」という肩書も、”政界の華”としてのそれでしかないのです。「権力と寝る女」などとヤユされましたが、権力者にとっては、利用価値のある女性でしかなかったのです。それは、ヨイショしたメディアも同じでしょう。

国政進出を狙った希望の党が野党分断のためだったのか、それとも本人の権力欲のためだったのかわかりませんが、あの騒動を見ても、彼女があくまで利用価値のある存在でしかないということをあらためて痛感させられたのでした。

解散総選挙はどうやら来年に延びたようですが、解散総選挙というこのきな臭い時期と学歴詐称の再浮上が関係あるのか。あるいは、既に任期が1年を切った次期都知事選が関係しているのか。そんなうがった見方をしてみたくなるのでした。

今も財務副大臣のスキャンダルがメディアの餌食になっていますが、どうして日本の政治家はこんな「下等物件」(©竹中労)ばかりなのかということを考える上でも、小池都知事の「学歴詐称」問題は面白い(と言ったら語弊がありますが)テーマだと思います。

個人的には石原慎太郎や安倍晋三ほど嫌いではありませんが、ただ、朝日新聞の伊藤正孝氏(元朝日ジャーナル編集長)との関係を見てもわかるように、メディアがつくった”虚人”であることはたしかでしょう。

下記の『女帝 小池百合子』の感想文をご参照ください。


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2023.11.10 Fri l 社会・メディア l top ▲