
ビックカメラに用事があったので、自転車で新横浜に行きました。最寄駅は東急東横線なのですが、自転車だと新横浜まで10~15分くらいで行けます。電車でも隣駅でJRに乗換えてひとつ目なのですが、駅まで歩く時間や乗換えの時間等を入れると、自転車の方がかえってはやいくらいです。
途中、横浜アリーナの前を通ったら、入口の前には茹だるような暑さの中、タオルで汗を拭きながら若者達が列を作って並んでいました。大半は男の子で、よく見ると、やや小太りで肩からショルダーバックを下げたオタクタイプと、ストリートファッションに無精髭を生やしシルバーアクセを身に付けたヤンキータイプに大別できる感じでした。なんだろうと思ってポスターを見たら、某格闘技のイベントでした。
写真は建築中の新横浜の駅ビルです。来年完成予定で、家主はJR東海だそうです。現在の新横浜駅は、JR東日本とJR東海の二つの会社によって区分けされており、たとえば、(利用者にとってはどうでもいい話ですが)北口(駅の表口)と篠原口(裏口)は管理する会社が違うのだとか。分割民営化の際、借金は国民に押し付けて、自分たちは、俺はこっちお前はあっちと、お互いの領分を話し合って決めたのでしょうか。でも、それはもともとは国民の財産だったわけですから、いわば国民の財産を山分けしたと言えないこともないのです。これも”民営化”のひとつの側面なのです。
それにしても、JRの鼻息は荒くなるばかりです。新横浜にしても、現在駅の高架下にASTYというショッピングモールがあるのですが、駅ビル完成のあかつきにはビックカメラをはじめほとんどが新しい駅ビルに移転するみたいです。となれば、高架下はどうなるのでしょうか。
また、今の駅をはさんで駅ビルが反対側にできることになるプリンスホテルやぺぺが、益々きびしい状況におかれるのは目に見えており、新横浜における西武の行く末が気になります。
民営化で「国有」と「負債」の頚木(くびき)から解放され、本業そっちのけで駅ビル開発にのめり込んでいる最近のJRの姿勢は、ときに横暴にさえ映ることがあります。三浦展氏の言う”ファスト風土化(郊外化)”とはまた違った意味で、JRによって街が壊されているような気がしてなりません。