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鬼の霍乱なのか、風邪でダウンして土日はほとんど寝てすごす羽目になりました。

こんなときは読書に限ります。土日に読んだ中で、(ちょっと場違いになるかもしれませんが)『私家版・ユダヤ文化論』(内田樹・文春文庫)と『近代日本の右翼思想』(片山杜秀・講談社選書メチエ)という本が収穫でした。

硬い話になりますので詳細は省きますが、要するにこれらは、「ユダヤ人は何故嫌われるのか?」「右翼は何故現状を肯定するのか?」という素朴な疑問から書かれた本と言ってもいいかもしれません。文字通り、目からウロコが落ちる感じでした。

また、病院からもらってきた小冊子を布団の中でパラパラめくっていたら、「Tomorrow Doctors(ともどく)」という団体に関する記事が目に止まりました。「ともどく」は、保険料を払えず国民健康保険証を取り上げられた人達が緊急避難的に受診できるための医療機関を創ろうという呼びかけに、医学生・看護学生達が集まって作った団体だそうです。

昨今は弁護士だけでなく医者までタレント化し、彼らの病院には長蛇の列ができるという、まるで行列のできるラーメン屋みたいになっているようですが、そんな浮薄なブームとは別のところで、本来の医療のあり方を真面目に考えている学生達もいるんだと思うと、なんだか救われるような気持になりました。
2007.11.12 Mon l 日常・その他 l top ▲