
昨夜、再び腹痛に襲われました。ただ、病院からもらった痛み止めを飲んだので、我慢できる程度の痛みで収まりました。しかし、気分は憂鬱です。
痛みの最中、室内を歩き回ると何だか痛みが緩和されるような気がするのです。それで、ふと、思い付いて、早朝の散歩に出かけることにしました。もちろん、横浜に来て散歩なんて初めてのことです。
6時前だったので、外はまだ真っ暗でした。幸い今朝は真冬とは思えないほど暖かく、吐く息が白くなることもありませんでした。
駅とは反対の方向にしばらく歩くと、二車線の車道が横に走っています。そして、その車道に沿って緑道が新横浜の方向に延びています。緑道では同じように早朝の散歩をする人達とときどきすれ違いました。ほとんどが既に仕事をリタイアしたような年配の人達でした。そんな人達に混ざって自分が朝の散歩をするなど昨日までは思ってもみないことでした。
20分くらい歩くと新横浜に着きました。写真はまだ日が明け切らぬ新横浜の街の風景です。写真の手前に大きな橋(ワールドカップ大橋)があり、その橋の先には先夜二夜に渡って駆け込ん病院の建物が見えました。ちなみに、病院の向かいが日韓ワールドカップの決勝戦が行われた旧横浜国際総合競技場(現・日産スタジアム>です。
帰りは鶴見川の土手を歩きました。川の向こうに長く連なる建物があったのでなんだろうと思って帰ってネットで調べたら、横浜市営地下鉄の車両基地でした。土手を歩いていると、日が昇りはじめ、みるみるうちに明るくなってきました。
土手ではすれ違う人も多くなりました。そして、時折「おはようございます」と声をかけられるのです。考えてみれば、見知らぬ人から挨拶されるなんてこちらに来て初めての経験かもしれません。なんだかうれしくなり、それから私はみずから進んで「おはようございます」と挨拶するようにしました。

帰る途中、近所にこの地区の鎮守の社があったことを思い出し立ち寄ってみました。路地の突き当たりの石段を登ると小さなお社がありました。拍手を打つと、乾いた音が誰もいない境内に響き渡り少し厳かな気分になりました。
そして、石段を下りようとしたら、若い女性が石段の下から社に向かって両手を合わせているのが目に入りました。格好から見ても出勤途中に立ち寄った感じでした。朝の澄んだ空気の中でその一途な姿がくっきりと浮かんで見えているような気がしました。