朝方、少し痛みがあったので、先日もらった紹介状を持って、最寄り駅にある総合病院に行きました。

駅の向こう側を歩くのは初めてでしたが、線路に沿って坂を上り下りすると東横線と平行して走っている綱島街道に出ました。そして、信号から少し入った坂の途中にその病院はありました。某財閥系の企業が経営する病院なのですが、地元に密着しているみたいで、1階の待合室や廊下などは順番を待つ人達でいっぱいでした。しかも、大半は中高年の人達で、若い患者が来るとそれだけで目立つほどです。

案内された泌尿器科は2階の一番奥の突き当たりにありました。そこだけは何故かほかと違って閑散としており、廊下の椅子に座っているのはひとりだけでした。受付の横の壁にはおなじみのカシニョールの版画が架けられていました。

泌尿器科のドクターはこの病院の院長だそうです。かなりの年配で、先日の緊急外来の若いドクター達とはまったく対照的なタイプでした。べらんめ調で少し荒っぽい喋り方をするのですが、私は誠実そうな印象を受けました。尿検査と腹部エコーと腹部レントゲンの結果、やはり、尿路結石だろうという話でした。腎臓にも小さな石があるけど、石があること自体は心配ないとのこと。

尿路結石の場合、通常、腎臓にできた石が尿管などに移動し尿路の流れを塞ぐために痛みが生じるのだそうです。「死ぬかと思うほどの激痛」に襲われるという話をよく聞きますが、実際は石の大きさ等によって痛みの度合いは違うのだそうです。私の場合、冷や汗は出たもののまあ死ぬほど痛いというわけではありませんでしたので、まだ運がよかったのかもしれません。

朝方、少し痛みがあったのは、まだ石が残っていたからじゃないか、と言われました。石が出た感覚はなかったのか訊かれたのですが、私自身は基本的に(?!)便秘だと思っていたので「石が出る」などという観念はそもそもなかったのです。

じゃあ、数年前から何度か襲われたあの痛みも便秘ではなく尿路結石が原因だったのでしょうか。食べたあと痛くなるような気がしていたのですが、尿路結石の場合、食べたから痛くなるとかいうことはないそうです。あれは素人の思い込みにすぎなかったのか。

ただ、血尿が出ているので(尿路結石でも血尿は出ることはあるみたいですが)、念の為、悪性の腫瘍や癌などの疑いがないか、採取した尿の細胞検査をするということでした。そのため、1週間後、もう一度検査の結果を聞くために受診することになりました。

私は若い頃腎臓を患い何度か入院した経験がありますので、腎臓の機能がやや低下しているというのが多少気になりましたが、病院を出ると不思議とあの憂鬱な気分からは解放されていました。

ちょうど昼飯時でしたので、駅の方向に戻る途中、たまたま通りかかった寿司屋に入り、久しぶりに心おきなく食事をしました。食べるのが怖くてずっと食事らしい食事をしていなかったのです。もちろん、食事のあと、痛みが出ることはありませんでした。
2008.01.10 Thu l 健康・ダイエット l top ▲