人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ
ふと、海が見たくなり夕方、新港埠頭に行きました。遠くに見えるみなとみらいの夜景がまるで別世界のように夜の海はひっそりと静まりかえり、孤愁を漂わせているかのようでした。埠頭に立つと、若い頃好きだった寺山修司の歌を思い出しました。
マッチ擦るつかの間の海に霧深し 身捨つるほどの祖国はありや


ライトアップされた赤レンガ前のスケートリンクは、昼間とは見違えるほどにロマンティックな夜を演出していました。手を取り合いおぼつかない足取りで滑っている若い恋人達がまぶしく見えて仕方ありませんでした。みんな、笑顔がはじけ楽しそうでした。

遊歩道を山下公園の方に向かう途中、後を振り返ると、みなとみらいの夜景を見渡すことができました。そう言えば、稲垣潤一の歌に「ロマンティックは似合わない」という歌詞があったなと思いました。

大桟橋に行くと、大きな客船が接岸されていました。船旅を終えたばかりなのか、乗客の姿は見えず、時折、デッキを行き来する船員の姿があるだけでした。

山下公園も人影は少なく、ベンチにぽつんぽつんとカップルが肩を寄せ合って座っているだけでした。植え込みの外灯の下では、空き缶が詰められたビニール袋を抱えたホームレスの男性が、水道の蛇口に覆いかぶさるようにして水を飲んでいました。
ふと、海が見たくなり夕方、新港埠頭に行きました。遠くに見えるみなとみらいの夜景がまるで別世界のように夜の海はひっそりと静まりかえり、孤愁を漂わせているかのようでした。埠頭に立つと、若い頃好きだった寺山修司の歌を思い出しました。
マッチ擦るつかの間の海に霧深し 身捨つるほどの祖国はありや


ライトアップされた赤レンガ前のスケートリンクは、昼間とは見違えるほどにロマンティックな夜を演出していました。手を取り合いおぼつかない足取りで滑っている若い恋人達がまぶしく見えて仕方ありませんでした。みんな、笑顔がはじけ楽しそうでした。

遊歩道を山下公園の方に向かう途中、後を振り返ると、みなとみらいの夜景を見渡すことができました。そう言えば、稲垣潤一の歌に「ロマンティックは似合わない」という歌詞があったなと思いました。

大桟橋に行くと、大きな客船が接岸されていました。船旅を終えたばかりなのか、乗客の姿は見えず、時折、デッキを行き来する船員の姿があるだけでした。

山下公園も人影は少なく、ベンチにぽつんぽつんとカップルが肩を寄せ合って座っているだけでした。植え込みの外灯の下では、空き缶が詰められたビニール袋を抱えたホームレスの男性が、水道の蛇口に覆いかぶさるようにして水を飲んでいました。