

赤レンガ倉庫正面の空地にいつの間にかトタンの囲いができていました。施主が広告代理店になっていましたので、開港150周年関連の工事でもはじまるのかもしれません。山下公園に向かう遊歩道沿いも整備が進んでいますし、汽車道でもモニュメント(?)の設置工事が行われていました。
写真は汽車道から対岸の風景を撮ったものですが、ご覧のとおり古いアパートも取り壊されています。それに伴い手前の屋形船も撤去される予定だそうです。開港150周年を前に逆に横浜らしさがどんどん失われている感じで、なんだかさみしい気がします。そのうちどこもみなとみらいのようになるのかもしれません。
行政に民間の経営手法を取り入れるという発想では無駄なものは必要ないのかもしれません。しかし、都市には無駄なものや古いものや、あるいは汚いものも必要なのです。それは人が生きている証しだからです。そして、そういった無駄なところにこそ都市の個性があるのではないでしょうか。そう考えると、横浜らしさが失われていくのも当然という気がします。