今日、田舎の母親から突然、ぶどうが届いたのでびっくりしました。実家はぶどう農家でもないし、近所にぶどう農園があるわけでもなく、どうしてぶどうなんだと思い、母親に電話をしました。すると、聞いたこともない名前をあげて、その人が「ぶどうで成功した」ので、毎年親戚などにぶどうを贈っているのだと言ってました(私の元に届いたのは今年が初めてでしたが‥‥)。
そして、突然、「あんたは自民党?民主党?どっちなんね?」と訊いてくるのでした。なんでも今度の総選挙がどうなるか、今一番の楽しみなのだとか。
「どっちでもないよ」
「あんたは民主党じゃないの?」「あたしは民主党は組合が支持しちょるけん、民主党が勝ってもあんまり良くはならん気がするんよ」
「じゃあ、自民党支持なん?」
「うーん、でもなあ、田舎は介護保険が高こうてな。年金から6千円も引かれるからたまらんのよ。それで今、迷っちょるとこ」
なんだかある意味で国民の声を代弁している気がして、妙に感心しました。「政治の幅は生活の幅より狭い」と言ったのは埴谷雄高氏ですが、しかし、介護保険や後期高齢者医療制度などは、田舎で雀の涙ほどの年金を支えに老後を送る母親にとっては切実な政治の問題でもあるのしょう。「ふがいない息子」としては、そんな母親にいくらかでも希望を与えてくれるような政治が出現することを願うばかりです。
それにしても、年老いた母親の声を聞くといつもせつない気持になります。電話を切ったあとも母親の声がずっと耳元に残っていました。そして、母親が喋ったことを何度も反芻している自分がいました。
そして、突然、「あんたは自民党?民主党?どっちなんね?」と訊いてくるのでした。なんでも今度の総選挙がどうなるか、今一番の楽しみなのだとか。
「どっちでもないよ」
「あんたは民主党じゃないの?」「あたしは民主党は組合が支持しちょるけん、民主党が勝ってもあんまり良くはならん気がするんよ」
「じゃあ、自民党支持なん?」
「うーん、でもなあ、田舎は介護保険が高こうてな。年金から6千円も引かれるからたまらんのよ。それで今、迷っちょるとこ」
なんだかある意味で国民の声を代弁している気がして、妙に感心しました。「政治の幅は生活の幅より狭い」と言ったのは埴谷雄高氏ですが、しかし、介護保険や後期高齢者医療制度などは、田舎で雀の涙ほどの年金を支えに老後を送る母親にとっては切実な政治の問題でもあるのしょう。「ふがいない息子」としては、そんな母親にいくらかでも希望を与えてくれるような政治が出現することを願うばかりです。
それにしても、年老いた母親の声を聞くといつもせつない気持になります。電話を切ったあとも母親の声がずっと耳元に残っていました。そして、母親が喋ったことを何度も反芻している自分がいました。