セザンヌ主義

また身体の異変があり、病院に駆け込みました。一昨日の夜、トイレに入っていたら、急に息苦しくなり、全身から汗がタラタラ出てきたのです。たまらず着ている服を1枚1枚脱いでいったほどです。そのうち貧血を起こしたみたいに目の前が真っ白になり歩くのもままならなくなりました。横になっても息苦しくてなりません。鏡を見たら、文字通り顔面は蒼白でした。それで、ほうほうの体で病院に行き、処置をしてもらい、念のためひと晩泊まって帰ってきました。トイレや浴室で倒れたという話をよく聞きますが、そのときも「もしかしたらこのまま死ぬんじゃないか」と不安におそわれました。これで今年3度目の夜間緊急外来です。

今日はみなとみらいの横浜美術館で開催中の企画展「セザンヌ主義」に行きました。セザンヌだけでなく、「近代絵画の父」と言われるセザンヌに影響を受けたピカソ・ゴーギャン・マチス・モディリアーニ、国内では安井曾太郎・森田恒友・佐伯祐三・岸田劉生などの作品が展示されていました。セザンヌと言えば、とりわけキュビスムに多大な影響を与えたことで有名ですが、そうやっていわば”近代の風景”が発見されたわけで、「近代絵画の父」と言われるのもむべなるかなと思いました。

帰りはクリスマスのイルミネーションに彩られたみなとみらいをいつものように散歩しました。どこもかしこもカップルばかりでちょっとうんざりさせられましたが、皆さん、色とりどりの華やかな光の中で笑顔がはじけて楽しそうでした。苦悩などどこにあるのかという感じでした。


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