
写真は出先の横浜某所で邂逅した初日の出を携帯で撮ったものです。
ところで、この正月休みは買物ばかりしていました。全てが無駄使いというわけではありませんが、だからといって必要にせまられて買ったわけでもありません。靴下一足でも新しいのを買うと、明日それをはいて行くのが楽しみでなんとなく心がウキウキするものですが、それに近いものがあります。もしかしたら、こんな自由気ままな生活でも知らず知らずのうちにストレスがたまっているのかもしれません。
年末から正月にかけて買ったのは、ワイドの液晶モニター・レーザープリンタ・クラークスの靴・ラルフローレンのマフラー・帆布のバッグなどです。いづれもネットで買いました。
ネットで買物する場合、価格比較サイトなどを利用して1円でも安いショップを探すのがいつの間にか習慣になっていますが、ショップの側から見れば、そういった価格圧力に常にさらされるのがネットの宿命であると言えるのかもしれません。その結果、多くのショップはただ価格を比較されるためにだけ存在しているような感じさえ受けます。しかし、そうやって価格を比較されるために存在することが、まずネットで認知される最低限の条件でもあるのです。検索順位で下位にあるサイトは価格を比較されることさえないのですから。
もっとも、今回私が買ったような商品に関しては、楽天やヤフーなどのショッピングモールに出店することがもはや必須のような状況になっています。これらのカテゴリーの商品は、検索順位の上位も大手のショッピングモールのページで占められていますし、アドワーズやオーバーチュアなど検索連動型広告も競合が多いため単価が非常に高くなっているからです。
私も今回の買物の中で、ショッピングモールや検索連動型広告を経由せずに買ったのは、帆布のバックだけでした。もう既にそこまでネットがシステム化・秩序化されているということなのでしょう。こういった状況は従来の手法によるSEOは終わった(ほとんど意味がなくなった)と言ってもよく、フリーマーケット感覚の“アマチュアリズム”が通用するはずがないのは自明ですね。ただ、個人的には、(弱小のネットショップがもっと奮起するためには)”アマチュアリズム”が通用しなくなったのは必ずしも悪いことではないように思います。むしろ商売では当たり前のことだと考えるべきではないでしょうか。