
最近、ネットの仕事をしながら、土曜日の深夜(26:00~29:00)、ROCKETMANことふかわりょうがパーソナリティをつとめるJ-WAVEの「ROCKETMAN SHOW!!」をよく聴いています。ふかわりょうは、普段のテレビのイメージとは違って、ラジオでは意外に硬派な面を見せてくれるのです。これはブログでもそうです。彼は慶応出身ですが、少なくとも、北野たけしなどよりはよほど真っ当なインテリのように思います。
新型インフルエンザで騒がれていたときも、マスコミの報道について、やんわりと異議をとなえていました。「まあ、テレビというのはもともとそういったものなので、仕方ないのかもしれませんが、報道番組もバラエティなどと同じように視聴率や話題性といった尺度でしか考えられていないのはおかしいと思いますよ」というような発言をしていましたが、まったくそのとおりですね。なんだかテレビの中にいてテレビの異常性(バカバカしさ)をさめた目で見ているような気さえしました。
先日も「フニオチ(腑に落ちない)」というテーマで聴取者から寄せられた投稿に関連して、フジテレビの「とくダネ!」で、司会の小倉智昭が中野美奈子アナの発言を無視するような場面が目立ち、中野アナが居心地が悪そうだというようなことを、きわめて慎重な言い回しで指摘していました。私も前から感じていたのですが、たとえば、中野アナが遠慮がちに(?)にコメントしても、それを無視して「では、デーブはどう思いますか?」と、デーブ・スペクター(や他のコメンテーター)に振る場面がよくあります。それは、前の佐々木恭子アナのときとあきらかに違います。たしかに、中野アナのコメントは、勉強不足なのか、やや的を外れたものが多いのも事実ですが、だからと言ってそこまでしなくてもと思います。小倉智昭とデーブ・スペクターはものごとを仰々しく言うわりに内容は日和見という面がよく似ていますので(まさにワイドショー向き!)、通じ合うものがあるのかもしれませんが。
よく言われることですが、テレビというのは、そういった普段はなかなか見えない人間の機微のようなものをときにあからさまに映し出すことがあります。それを指摘するふかわりょうの知性は、当然テレビでは無用の長物で、あくまでテレビが彼に求めるは、いじめられ役あるいはすべり役の小心者キャラなのです。ヤンキー的なものに「心の安らぎを覚える人は、老若男女の区別なく人口の約5割を占める」というナンシー関説から言えば、ヤンキーにいたぶられる役回りといった感じなのかもしれません。
追記:
芸能ネタとしては、その後、押尾学逮捕のニュースが飛び込んできましたが、うっかりしていました。ヤンキーテイストの芸能人として、押尾学&矢田亜希子夫妻をリストアップするのを忘れていました。変死体があった六本木ヒルズの部屋を押尾学に提供していたのは、「服飾関連の会社の女社長」だという報道がありますが、それを聞いて私は「やっぱり」と思いました(この場合、「下着通販会社の女社長」と言うべきでしょう)。こういうところにも”ヤンキー人脈”が生きていたのです。ヤンキー文化恐るべしです。(08/05)
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