
今日はこちらは真冬のような寒さでした。しかも、冷たい雨まで降っていて、さすがに出かけるのもおっくうで、終日、家にこもっていました。
こんなときは暖かい部屋で音楽でも聴くのがいちばんです。たまたまラジオで耳にしたのあのわの「Sweet Sweet」という歌がいいなと思い、くり返し聴いています。たしかにcharaに似たところがありますが、この空気感というか、醸し出す雰囲気がなんともいえず都会的でオシャレなのです。せつない恋の歌にもかかわらず、私は、なぜか原宿や渋谷の路地裏にあったひと昔前の輸入雑貨の店を思い出しました。ちなみに、「Sweet Sweet」にも「つないだ手」という歌詞が出てきます。
ところで、今日は小林麻央が市川海老蔵と婚約?とかで、終日この話題で持ちっきりでした。これでは現場の記者達に同情せざるをえません。「オレ達が夜討ち朝駆けで取材しているというのに、歌舞伎役者やプロ野球選手とチャラチャラしてるんじゃねぇ~よ」という声が聞えてきそうです。
私はまだ読んでいませんが(というか、帯に山本モナの推薦文があったので買うのをやめたのですが)、柳美里の『オンエア』(講談社)もこういった世界を描いているのかもしれません。以前、モデルの女の子から、自分達がいかに業界の男達から欲望の対象として見られているかという話を聞いたことがありますが、女子アナもそういった世界と無縁だとは思えません。
雑誌『サイゾー』(12月号)のインタビューで、柳美里は、女子アナというのは同性に嫌われる傾向があると言ってましたが、なんとなくわかりますね。出自がよくて(いいとこのお嬢さんで)、容姿端麗で、一流大学卒なのですが、一方で、カマトトでどこか男に媚びているようなイメージがあるのです。女性にとって、「男に媚びる」というのは間違いなく嫌われる要素なのですね。テレビ局にすれば単なる視聴率稼ぎのお人形さんでしかないのかもしれませんが、それがどうして結構計算高く世渡り上手な面もあるのです。そういったところも同性の視聴者に反感をもたれる理由かもしれません。
そんな欲望や羨望や嫉妬などさまざまな視線にさらされる中で、今や女子アナという職業も女優やタレントと同じように「普通の(シロウトの)お嬢様にはできない」特殊な仕事になりつつあるのかもしれません。