ジョン・レノン

今日12月8日はジョン・レノンの命日でした。ニューヨークの自宅ダコタ・ハウス前の路上で暗殺されてからもう29年も経ったと聞いて、今更ながらに時の流れのはやさを実感せざるをえませんでした。

私は、ジョン・レノンというと、ひとりの同級生を思い出します。彼はジョン・レノンの熱烈なファンで、高校時代から髪型やあの丸メガネなどを真似していました。あるとき、放課後の教室で、ギターを手に「イマジン」を唄っていたのを今でも覚えています。そして、彼は高校を卒業すると、医学部に進学したのですが、ほどなく精神的な病におかされ精神病院に入院したという噂を耳にしました。私は、その話を聞いたとき、高校時代、彼がシュールリアリズムに凝っていたことや、シャガールが好きだったことを思い出しました。

ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップリンは今も刑務所に収監されているそうですが、ジョン・レノンファンだった彼も未だ精神病院に入ったままなのです。

同級生に会うと、よく「まだ、入っているのか?」「まだ、入っているらしいぞ」という話になるのですが、そのたびになんともいえずやりきれない気持になります。このままでは人生の大半を精神病院の中ですごすことになりそうで、「そんな人生があるか!」と思いますが、実際はそんな人生もあるのです。
2009.12.08 Tue l 芸能・スポーツ l top ▲