
関東地方はこの週末が桜の見納めだと言うので、今日は目黒川に夜桜見物に行きました。横浜で用事を済ませてから、そのまま東横線で中目黒まで行きました。土曜日の夕方だからなのか、中目黒の駅は人でごった返していました。特に改札口の前の歩道は待ち合わせの人で通り抜けるのに苦労するほどでした。かと言って、夜桜見物でもなさそうで、週末はいつもこんな感じなのかもしれません。
車ではしょっちゅう通っていましたが、中目黒の街をゆっくり歩いたのは久しぶりでした。やはり東横線沿線で常にトップの人気をほこる街にふさわしく、表通りだけでなく路地の中も活気にあふれていました。大倉山の商店街とは比べものになりません。中目黒に比べたら、大倉山なんてお通夜みたいです。

山手通りを五反田の方に少し歩いて、目黒川沿いの遊歩道に下りました。川の両岸にずらりと下がったぼんぼりの灯りに桜の花がほんのりと浮かび上がり、なんとも言えない幽玄な雰囲気をかもし出していました、と言いたいところですが、そうでもなかったです(笑)。ちょっと遅かったみたいで、人もそんなに多くありませんでした。川面が白い泡のようなものにおおわれているので、目黒川はまだこんなに汚染されているのかと思ってよく見ると、なんとそれは川面をおおう桜の花びらでした。
歩いているのは圧倒的にカップルが多かったです。学生風のバカップルは少なくて、大人のカップルが多かったように思います。その点は横浜と違います。
途中、目黒エンペラーという有名なラブホテルがあるのですが、その前を通りかかったら、ちょうどカップルがホテルから出てきたのです。そうなると私の好奇心はもう押さえようがありません。よく見ると、中年男性と若い女性のカップルでした。男性はいかにもさえない感じのおっさんでした。髪はビゲン(白髪染め)の使いすぎで茶色に変色して、しかも下刈りをすませたばかりの雑木林のようにスカスカなのです。一方、女性の方は20代の半ばくらいで今風のかわいい子でした。言うなれば、温水洋一と北川景子のようでした。
この不釣り合いなカップルはどういう関係なんだろう?と考えはじめたら、もう頭の中はそのことでいっぱいで桜どころではありませんでした。さまざまな想像が頭の中をかけめぐり、うしろから追いかけて「どういう関係ですか?」と直接訊きたい心境でした。
帰りは、行人坂をのぼり目黒駅から東急目黒線で帰りました。