初夏のような暑い日がつづいたかと思ったら、途端に真冬のような寒い日に逆戻りしています。天気予報では夜半から降雪の可能性もあるというので、先ほどカーテンを開けて外を見ましたが、残念ながらまだ降ってませんでした。明け方の雪はロマンティックでいいなと思います。そんな季節外れの雪が待ち遠しくて眠れません。
二十歳のとき、身体を壊して自暴自棄になっていたら、友人が実家に連絡して父親が迎えに来ました。そして、東京の生活を清算して九州に帰ることになったのですが、そのときも九州に向かう寝台特急の小さな窓からずっと夜明け前の風景を眺めていたことを思い出しました。
駅に着いたらそのままタクシーで病院に直行して入院したのですが、私のベットは6人部屋の窓際でした。それで、病院でもよくベットに腰掛けて夜明け前の風景を眺めていました。あとで聞いたのですが、同じ部屋の人や看護婦さんなどは、私がいつもそうやって泣いていたと思っていたそうです。
たしかに朝が来ない夜はないのですが、でも、朝が来てもいいことがあるとは限らないのです。年をとるとそんな変な分別がついてしまいます。再び夜明け前の風景を眺める日がやってくるのかもしれませんが、今度は年をとった分、少し泣くのかもしれません。
二十歳のとき、身体を壊して自暴自棄になっていたら、友人が実家に連絡して父親が迎えに来ました。そして、東京の生活を清算して九州に帰ることになったのですが、そのときも九州に向かう寝台特急の小さな窓からずっと夜明け前の風景を眺めていたことを思い出しました。
駅に着いたらそのままタクシーで病院に直行して入院したのですが、私のベットは6人部屋の窓際でした。それで、病院でもよくベットに腰掛けて夜明け前の風景を眺めていました。あとで聞いたのですが、同じ部屋の人や看護婦さんなどは、私がいつもそうやって泣いていたと思っていたそうです。
たしかに朝が来ない夜はないのですが、でも、朝が来てもいいことがあるとは限らないのです。年をとるとそんな変な分別がついてしまいます。再び夜明け前の風景を眺める日がやってくるのかもしれませんが、今度は年をとった分、少し泣くのかもしれません。