
先日、TBSラジオの深夜放送を聴いていたら、パーソナリティをつとめていたおぎやはぎがダイエットの話をしていました。小木がダイエットしているらしく、74キロあった体重が現在65キロまで落ちたそうで、ファミレスに行ってももっぱら野菜サラダばかり食べていると言ってました。目標は59キロを切ることだとか。
しかし、彼は65キロまで落ちた途端、体重が停滞していて、今までと同じようにダイエットしているにもかかわらず、いっこうに体重が減らないと嘆いていました。すると片割れの矢作が例の飄々とした口調で、「ダイエットした芸能人もよく言ってるけど、停滞期に入ったんだよ」「ここで辛抱しないと目標は達成しないよ」と言ってました。
この「停滞期」というのはよくわかりますね。一定の体重までは順調に落ちるのですが、そのあと急に止まってしまい、逆に増えることさえあります。なんだか大きな壁があるみたいです。そして、「停滞期」をぬけると、再び体重が下降線を描くようになります。でも、少しでも油断するとすぐ「停滞期」の体重まで戻ってしまうのです。
小木は、罰ゲームがなければこの「停滞期」でやめるけど、罰ゲームがあるので目標まで進むしかないと言ってました。罰ゲームというのは、向こう1年間小指の爪を伸ばすということだそうです。昔の田舎の不良がよく小指の爪を伸ばしていましたが、そんなに嫌なのでしょうか。
一方、私は、彼らの話を聴きながら、もしかしたらこの「停滞期」こそが自分の適正な体重なのかもしれないと思いました。すぐ戻ってしまうというのは、それが適正だからではないでしょうか。小木が目標を達成しても、半年後か1年後には再び「停滞期」の体重まで戻っているような気がします。
身も蓋もないことを言えば、「停滞期」以後は無駄な努力かもしれないのです。歯を食いしばり無理して体重を落としても、いつまでも無理がつづくわけではありませんので、いづれ元に戻るだけのような気がします。人間の身体というのはよくできているので、「あなたの場合、ここまでが限度ですよ」と告げているのが「停滞期」なのかもしれません。とどのつまり無理してもしょうがないってことです。
と、悪魔が申しております。