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久しぶりに汽車道から赤煉瓦倉庫を散歩しました。たしかにこのあたりは格好のデートコースです。ロマンティックな夜景をバックに愛をささやけば、思わず彼女も手を握りかえし、あわよくば肩に頭をもたせかけてくるかもしれません。長い黒髪から漂ってくるシャンプーの残り香にうっとり・・・なんて年甲斐もない妄想におそわれました。

実際に汽車道ですれちがうカップルを見ていると、「年甲斐もない」カップルも結構多いのです。泌尿器科の待合室で順番を待っている(くたびれ果てた)中高年男性と、愛と性のオーラを放ちながら汽車道を手をつないで歩いている同年代の男性のこの違いはなんなんだと思いました。友人は「前立腺の耐久性の違いじゃないの」と身も蓋もないことを言ってました。

赤煉瓦倉庫前の広場ではクリスマスのイベントが行われていましたが、人も少なくてやはり場末感は否めませんでした。期間限定のスケートリンクも年々しょぼくなっており、もしかしたらそのうち姿を消すのかもしれません。でも、平岡正明ではないですが、横浜はこういった場末感が魅力なのです。ちょっとさみしくなるような雰囲気が、逆にロマンティックな気分をかきたてるところがあります。だから、(前立腺が丈夫な)老いも若きも愛をささやくために赤煉瓦倉庫にやって来るのでしょう。

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2010.12.16 Thu l 横浜 l top ▲